エクストリーム・軍需産業
とりあえず、できたところまで上げちゃえ。
概要
エクストリーム・軍需産業とは、国家が運営する軍隊 (ないしはそれに準ずるもの) で使用する、各種の物品・サービスを納入することで税金の還付を受けることを狙う、新種のエクストリームスポーツである。
基本的にはお国のために行うものなので、実はたいへん儲かるのではないかと思われているが、その内実は意外にも、激しい競争と多大なリスクにさらされている。経営者にとっても社員にとっても、知力・体力・時の運を試され、勝てば天国・負ければ地獄となる、過酷な競技である。
営業品目
- 戦闘機 (灰色、または迷彩色で空を飛ぶもの)
- 爆撃機 (灰色、または迷彩色で空を飛ぶ大きなもの。空母から発進することもあるらしい)
- 輸送機 (灰色、または迷彩色で空を飛ぶ、大きくて内部が空洞のもの)
- 戦車 (緑色・茶色の無限軌道車すべて)
- 戦艦 (灰色に塗られて武装した船すべて)
- ミサイル (よくミスするので、この名称がある)
- くら☆すたー爆弾 (子供達に大量の玩具を届ける、サンタさんの究極兵器)
- 拳銃 (拳で殴る代わりに使う)
- 小銃 (子供を殴るときに使う)
- 機関銃 (機関車を殴るときに使う)
- 大砲 (巨人・卵焼とセットで使う)
- 電子機器 (日本が世界に誇るパソコン兵器などである)
- スパイ衛星 (ときどきすっぱいすることがある)
特徴
一般的な企業と同様、売上と利益を増やすことは基本である。売上が伸び悩んでいる場合、「チャレンジに直面しています」といって新兵器の開発期間を引き延ばすことで売上を増やす大技があるが、やりすぎると会計検査当局の怖いおじさんに目をつけられたり、最悪の場合には案件そのものが打ち切りになってしまったりするので、何事も程々が肝心である。
受注に際しては、随意契約と競争入札の 2 種類がある。随意契約の場合、「その製品は我が社でしか作れません」という状況が必要なので、実現は難しい。一般的には競争入札となる。
国によっては、競争に敗れても敗者復活戦の機会を用意している場合がある。ただし復活できるとは限らず、復活のためには社長の記者会見・プレスリリースの乱発・社員 blog などを駆使した宣伝戦を展開しなければならない。ただしやり過ぎると技術点・芸術点の下落を招くおそれがある。
(続く)
Comments
>「その製品は我が社でしか作れません」
月末TakaCが3巻目に突入するとの事ですが、あの会社は作ってませんね。コンサルと輸入で金貨を得ているのは…
http://jinraikeikaku.blog101.fc2.com/
Posted by: sionoiri | May 03, 2008 06:17 PM
あれは輸入というのか密輸というのか、ちと微妙な感じもいたします。はい。
Posted by: 井上 | May 03, 2008 06:26 PM
うは、本当にやってくれましたか!
ここは旧東側諸国の防衛産業も欲しいなぁと言ってみたり。
Posted by: | May 03, 2008 09:59 PM
えーと、それはたとえばこんな感じでしょうか。
Posted by: 井上 | May 03, 2008 10:26 PM
>旧東側諸国
他にも、こんなのとか
営業品目
・神:説明不要かつ不能
Posted by: 整備兵 | May 04, 2008 12:29 AM
技術点・芸術点以外に「倫理点」というのを設けると、ライセンスがない、あるいはライセンスが期限切れになっているのにパチモンを作り続けている国は、大減点を食らいそうです。どこの国とは申しませんけれど…
Posted by: 井上 | May 04, 2008 01:06 AM