四進法
善玉悪玉で割るのもいいけど、賢い・アホで分けるのも一緒にやらないとな
(ここは酷い善玉悪玉ですね / 障害報告@webry)
以前、「焼け野原」騒動のときだったか、「"いちぜろ" で考えすぎ」って批判コメントをしたことがありましたっけ。
先日、佐藤正明氏の「ホンダ神話 I」が出たので買って読んだのですが、そこで興味をひいたのが、オハイオに進出するかどうか決める場面で出てきた、四進法の話。
普通、意志決定するというと「イエス」「ノー」の 2 種類ですが、これはいわゆる "いちぜろ"。それに対して、インド哲学に伝わるとかいう四進法だと、こうなるそうです。
- イエス
- ノー、しかし同時にイエス
- イエスでもノーでもない
- ノー
現実問題、「Yes, No」が成り立つのはザ・スクエアのアルバムぐらいのもんで (ばかもん)、実際にはそんな単純二分なんて、できないことだらけ。
北京五輪なんか典型例で、「もう出るの止めちゃえよ、どんな騒動になるか分からないし、なに食べさせられるか分かったもんじゃないし」と思う一方で、「4 年に一度の五輪のために努力してきた選手のことを考えると、簡単にボイコットしろとはいえないよなあ」とも思います。
その点、四進法で考える方が、まだしも無理がないなと思いました。
四進法と関係ないですけど、「ホンダ神話」を読んで感じたのは、偉大な創業者を持った会社は、その後の舵取りが大変だなあということ。誰でも永遠にトップにいられる訳じゃないですから、後継者を育てつつ、長期的視野を持って段階的に引き継いでいかないと、厄介なことになりそうです。
Comments
「もまいらも中華らしいな」と勝手に台湾に集ってスポーツ大会やらかして帰っていくとかですかね>四進法
Posted by: AL | Jun 04, 2008 11:50 AM
そういえば、歌舞伎町に「北京」というお店がありますが、オリンピックを開催するにはちょいと狭すぎるのであります。
Posted by: 井上 | Jun 04, 2008 01:07 PM
「きみをだいてもいいの?好きになってもいいの?」
http://jp.youtube.com/watch?v=WWggqQdEG1Q
Posted by: sionoiri | Jun 04, 2008 02:03 PM
う゛、sionoiriさんに先を越された。(--;
やはり静岡には、“偉大な”二代目を持ったが故にその後の舵取りが大変になりそうな会社がありますなぁ。ふたつ星のマークはいつまで見られるんだろか。
Posted by: KWAT | Jun 04, 2008 02:20 PM
つまり、武道館で 10 日連続で五輪競技を開催して、その際に歌舞伎町の「北京」からケータリングして、最後に「★★」マークの会社が競技の模様をジオラマ化するということで FA ですか ?
Posted by: 井上 | Jun 04, 2008 02:35 PM
>静岡には二代目を持ったが故にその後の舵取りが
それってヤオハン?
http://www.attackers-school.com/lecture/000103.html
それともヤマハ
http://www.sanbou.net/retsuden/ka/kawakami.htm
三社そろって、yes yes yes …まぁ、ヤオハンだけだな、ドツボは。
Posted by: sionoiri | Jun 04, 2008 03:42 PM
ですね。
見た目はまんまスーパーなのに「デパート」と称していたヤオハンを見て、子供心ながら「誇大広告だなあ」と思っていた記憶があります。
Posted by: 井上 | Jun 04, 2008 06:33 PM
そう言えば、関西のタフブックで御馴染の家電メーカー(笑)創業者のお孫さんはアメリカでレーシングドライバーとして活動した後(と言うか活動中からだか)SwiftEngineeringて会社のCEOになってますねえ(・ω・)ノ
レーシングカーのシャーシコンストラクターでしたが、現在はレース関連は3分の1で残りは3分の1はレース以外の自動車関連、さらに残りの3分の1の中にはキラービーて無人偵察機開発が有るとか。
杉さまこっち抗議した方が良いかも(マテ)
Posted by: 井上さん二人分の重さの男 | Jun 04, 2008 06:45 PM
( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェーヘェーヘェーヘェーヘェーヘェーヘェー
でも、それってアメリカの会社でしょう。
外国の会社などが情報を英語で提供しているのはつまり、秘密裏にやってるっていうことだから、杉さまは気付きませんよ、きっと (え
Posted by: 井上 | Jun 04, 2008 07:31 PM
前に自分のブログで
「やればできる」の反対は
「やってもできない」
「やらなくてもできる」
「やらないからできない」と三つあるなぁと書いたのですが、
誰も反応してくれませんでした。
学校や部活動で先生やコーチ、先輩は、教える相手の適性をきちんとみて指導しないといけないと思うのですが、往々にして「やればできる、できないのは怠けているからだ!」になりがちだと思うのですが。
Posted by: てんてけ | Jun 04, 2008 11:08 PM
これはよい四進法ですね。
多分、その逆も成り立つと思います。結果が同じでも、そこに至る事情はいろいろ、と。
人にモノを教えるのって、難しいですよねえ。
Posted by: 井上 | Jun 04, 2008 11:27 PM
対偶を考えようってことですね。「努力すれば報われる」の対偶は「報われないのは努力しないからだ」になるわけで、格差問題とかでもめるのはそこんとこの認識の差があるかと。漏れはどちらも「偽」だと思ってます
Posted by: 憑かれた大学隠棲 | Jun 05, 2008 09:38 PM
>どちらも「偽」
本人の努力だけではどうにもならないファクターがある以上、後ろに「こともある」と付けるべきなんでしょうね。
ただ、そのことを努力しないことの言い訳に使うのは、どうかと。
Posted by: 井上 | Jun 06, 2008 12:09 AM
努力しない人は元から報われるべきとは思ってないので言い訳などしないから大丈夫w
どちらかということ、こういう強迫観念が人の努力を買いたたきたい側に有利に働いているような気がするんですよね(´・ω・`)
Posted by: 憑かれた大学隠棲 | Jun 06, 2008 11:54 AM
うーん、そうかなあ。中には、努力と無縁なまま、楽してイイ思いをしたいと思ってる人もいるんじゃないですかなあ。と、mixi 足跡 spam なんかを見る度に思ってみたり。
ただ、
>人の努力を買いたたきたい側に有利に働いている
という一面があるのも事実で、それこそケース・バイ・ケース。二進法ではケリがつかない世界ですよね。
Posted by: 井上 | Jun 06, 2008 12:13 PM
とりあえず最近の風潮を見てみると何か不満があるとそれを起こした連中を叩きまくって。
なぜそうなったのかを追求していない人間が多いような。
>人の努力を買い叩きたい。
マルクス辺りは自給自足できない人の労働力は
いくらでも買い叩ける
物だし、買い叩かないと利益が出ないから労働者は搾取される運命にあるといっていたりする。
だけど労働者よ団結して資本家をぬっ殺せってやった結果がソ連なわけで。
労働者と資本家との利害関係の調節はこれからも
大きな課題でありつづける気がする。
Posted by: 七誌のごんべい | Jun 07, 2008 10:17 AM
本館の記事に書き忘れたんですけれど、「自称・正義の味方」がいちばんの要注意なのかも知れません。たまたま、それでネタにしたいと思った blog がひとつあるんですが、どんな話の持って行き方にするかで思案中。
>団結して資本家をぬっ殺せってやった結果がソ連
一方の利益だけを追求すれば、他方の利益が粉砕されてグダグダになるのは当たり前の話。
典型的な二進法として「労働者の利益 vs 資本家の利益」という構図に落とし込むことに、根本的な間違いがあるのかも知れません。
Posted by: 井上 | Jun 07, 2008 04:48 PM