続・何も足さない、何も引かない
ちょっと遅くなっちゃいましたけれど、何も足さない、何も引かない の続き。
続・「マスゴミ」と呼ばれ続けて (友人座談会編) (IT Pro)
↑の記事の冒頭で、こんなことを書いてあります。
コラムに登場する友人たちからも「自分たちの意図がきちんと伝わっていない」との指摘がありました。
大元の記事そのものからして、登場する「友人」がそもそも実在するのか、脳内友人なんじゃないか、という突っ込みがありますが、それをいいだすと収拾がつかなくなるので、ひとまず「実話」として話を進めることにして。
なぜ、上で引用したような指摘を受ける羽目になったか ? それこそが、「マスゴミ」と呼ばれる理由に関わっているんじゃないでしょうか。
発端となった記事には、「マスゴミ」と呼ばれることに対する反発心というか、「本当はそうじゃないんだ、本当の我々を分かってくれてないんだ」みたいな感情を感じました。
そういうベクトルで書かれた記事だから、「個人的な事例・特定の事例」を「全体の傾向」に結びつけようとしたり(「毎日.jp」に対する記事を引き合いに出した件)、「友人」の発言内容と記事の内容が噛み合ってない上に「意図が伝わっていない」と突っ込まれるような記事に仕立ててしまったり、といった結果につながったのではないかと。
日常的に、特定の方向に読者を誘導して "世論を作っていくんだ" という理念で動いているからこそ、それを反映した記事を作ってしまい、「意図がきちんと伝わっていない」という指摘を受けたんだ、という自覚が足りない感じがするんですよねえ。
電凸がらみのやりとりにしても、「一般人が抗議活動をすることの是非」をさらっと撫でているだけ。「一般人の抗議活動に対しては批判的だが、マスコミが取材攻勢や吊し上げをかけるのはよい」で正しいのかどうか、それが行き着く先である「責任者出てこい」の連呼や「首さえ取れば満足」という風潮でいいのか、といったあたりにまで踏み込めていないし。
なんだか底の浅い記事だなと思いました。今更ですが。
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