ThinkPad X30 と TPFanControl
いわゆる「ネットブック」は、その呼称から見る限り、安価で気軽に使えるネット端末 PC という位置付けがされている、と思うのです。
ところが、Web 媒体や雑誌のレビュー記事にかかると、結局はフルスペックの PC と同じような観点から評価して、「どこまで使えるか」「○○はできるか」と機能・性能を求められてしまうのが実情。
なんだか、F-5E を持ってきて「どこまで F-15 と同じ使い方ができるか」とやっている感じです。
では、小さいからといって家の外に持ち出して使うにはどうかというと、バッテリ寿命が足を引っ張る場合が多く、さらにデータ通信カードが外付けになる点がイヤ。通信する度に USB コネクタに接続するのは、うちでも MacBook でやってますが、正直いって面倒。
家庭内で使う分にはバッテリ寿命もストレージの小ささも関係ないですが、それなら PC がゴロゴロしている拙宅の場合、新たに買うこともないじゃん。というわけで、MacBook がネット端末っぽい使われ方をしています。
また、ThinkPad X30 についても、Windows XP をぶち込んで「モバイル予備機」として稼働可能にしました。以前から予備のバッテリがあるのが利点。同じ Windows XP が動くなら、これでも十分。画面だってこっちの方が広いし。
ところが、以前にもどこかで書いたかも知れませんけれど、匡体の底面がやたらと熱くなる問題が発生。HDD を外してみても状況が変わらないし、熱くなる場所からいっても、原因は CPU と確定しています。
最初は諦めて「冬季限定使用にしようか」なんてアホなことも考えたのですが、ふと思い立って、右側面の排気口からマグライトで照らして調べてみたら、CPU 冷却ファンが回っていないことが判明 (←音で分かるだろ)。でも、電源投入直後だけは回っているので、故障ではないようです。
そこで対策を探し回った結果、TPFanControl なるソフトウェアをダウンロードしてきて解決しました。.ini ファイルを手作業で書き直す必要があり、その説明文が英語とドイツ語でしか書いてないという代物ですが、一応はうまくいっています。設定ファイル修正のポイントはこんな感じ。
- Active=2
※これで Smart-Mode に設定 - NoBallons=1
※これで起動時にいちいちバルーンを出さなくなる - SensorName1=cpu
※初期状態ではコメントアウトしてあるので、行頭の「//」を削除して有効化。他の項目もお好みで - Level=xx y
※温度とファン駆動速度の値をペアで指定。ただし先頭は必ずファン駆動速度を「0」に
これを稼働させて MobileMeter で調べてみると、CPU 温度が 40 度前後、HDD 温度が 30 度台後半で落ち着いて、匡体底面の熱気も消えました。もっとも、CPU 冷却ファンの稼働時間が増えると、その分だけバッテリ寿命に響くでしょうけれど。
ともあれ、これでネットブックは不要となり、何万円かの経費節減です。
もっとも、X30 には「USB が 1.1」という致命的な問題があるのですがw
Recent Comments