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Mar 27, 2009

人権侵害と誹謗中傷

ネット悪用の人権侵害、過去最多に 法務省まとめ (NIKKEI NET)

インターネットを悪用した人権侵害が前年比23.2%増の515件と過去最多を更新した。同省は「ネット上での中傷などが増加傾向のうえ、法務局に救済を求める人も増えている」と分析している

プライバシー侵害みたいに分かりやすい事例はともかく、「誹謗中傷」という話になると、何か線引きというか、参考になるようなガイドラインを提示しないとまずいんじゃないかなあ、と思うことしきりなのでした。

たとえば、実際には何もしていないのに「殺人犯」呼ばわりすれば、それは誹謗中傷といってもよいし、名誉毀損罪だって成立するでしょう (多分)。

ところが、世の中には自分に向けられた「気に入らない発言」を、手当たり次第に「誹謗中傷」っていっちゃう人もいるわけです。それをいちいち真に受けていたら、法務局や警察がパンクします。また、そういう人が往々にして、気に入らない人・国・組織のことを罵倒しているのだから変な話ですが。

法学が専門じゃない私がテキトーに書くと、おそらくは過去の判例なんかを参考にして、名誉毀損罪、あるいは侮辱罪が成立するかどうか、といったあたりが境界線になるんじゃないかという気がします。

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Comments

これのことですかい。
http://www.isplaw.jp/

しかし、関連サイトにその法務省がまとめた資料
http://www.moj.go.jp/PRESS/090327-2/090327-2.html
がないってのは、アレですよねえ。

Posted by: | Mar 28, 2009 12:32 AM

>これのこと
うーん、これだと「具体的に、どんな内容だと名誉毀損にあたるのか」っていうところがはっきりしないように思えるんですが。どちらかというと、ISP や掲示板管理者向け対応指針の色が濃いかなあと。

法務省のは、たまたま昼間のうちに目を通していたんですけれど、これにも名誉毀損がらみの事案って、あまり載ってなかったようですし。

Posted by: 井上@Kojii.net | Mar 28, 2009 12:46 AM

インターネットからの悪用救済って趣旨そのものは
分からなくも無いんですけど、逆にその趣旨の
悪用の可能性に言及しないんですかね、とか思ったり。

曖昧な件に関する線引きの基準って難しいですね。
コレばかりは事例をさらに積み重ねるとかしないと後々問題が‥‥

Posted by: kamo | Mar 28, 2009 09:49 PM

>悪用の可能性

そこなんですよね。何でもかんでも手当たり次第に「誹謗中傷」ってレッテルを貼っちゃって、うまいことマスコミを巻き込んで大騒ぎしたもん勝ち、みたいな事態になると、反対の意味で厄介だと思うのです。

Posted by: 井上@Kojii.net | Mar 28, 2009 11:01 PM

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