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May 18, 2009

最近買った本・読んだ本

「世界の高速鉄道」(佐藤芳彦著)

刊行時期の関係で内容がちょっと古いんですが、その分だけ古い車輌の話がいろいろ載っているのが貴重です。特に個人的にヒットだったのが、イギリス国鉄の APT-P について、詳しくメカニズムを解説していること。

いやあ、さすが「駄っ作機」を幾つも生み出したイギリスだけあって、APT-P の変態メカぶりもなかなかのもの。特に駆動系とブレーキのヘンテコぶりは最強レベルです。そうまでして、身体を張ってネタを提供しなくても。

あと、ICE の駆動系について図入りで解説している本って珍しいかも。TGV の「トリポード」は、ブルーバックスの「図解 TGV vs. 新幹線」にも図が載ってましたけれど。

「海をひらく」(桜林美佐著)

これは、ぜひとも読んでもらいたい良書。よくぞここまで調べて書いてくれました、というのが第一印象。基本的には掃海艇の話題について取り上げている本ですが、そこから発展して日本の安全保障体制のあり方、それに対する国民の向き合い方まで考えさせられる一冊。

日本の戦争力 (小川和久著)

というところから話を引っ張って、この一冊。以前から出ている本ですが、最新情報を加筆して文庫化されました。厚みはそこそこありますが、内容は Q&A 形式で読みやすく、きちんとツボを押さえた内容になっています。これもお薦め。

上の「海をひらく」でも考えさせられる話ですけど、いいかげんに腹をくくって、安全保障体制のあり方についてキチンと定義する必要があるんじゃないかと。「解釈」によるその場しのぎが、いつまでも通用すると思っちゃ駄目でしょ。

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Comments

解釈の積み重ねは、拡大解釈に対する歯止めが効かなくなりかねないという点が問題だと思えます。戦前の日本のように。

Posted by: 砂兎 | May 18, 2009 10:35 PM

ですね。解釈でどうにかするということは、拡大解釈や曲解の積み重ねにつながりかねませんし。

その場しのぎの措置を積み重ねていくと、ほんと収拾がつかなくなりそうです。ただ、それをどうにかするには、改憲についての議論も避けて通れないでしょうねえ。

Posted by: 井上@Kojii.net | May 19, 2009 12:13 AM

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