やりきれない気分になる本
ときどき、(著者にはまったく悪気はないのだけれど) 読後に「どよーん」と気が滅入ってしまい、どうにもやりきれない気分になる本というものがあります。書き手の責任というよりも、題材の責任ですけれど。
特に個人的にその傾向が強いと思うのが、以下の 3 冊。なんか、明治から昭和にかけての日本の暗部を見せつけられる思いがします。現場がいくら頑張っても上層部がアホだとどうにもならないとか、人命の安さをひしひしと感じるとか。
日本以外だと、(以前にも書きましたけれど) 独ソ戦関連の本はみんな気が滅入る傾向があるような。
Comments
「高熱隧道」はそれでもトンネルが開通しダムが出来たからまだ救いがありますけど、「八甲田山~」のほうは・・・ねぇ。学生時代に夏の八甲田に行って、後藤伍長の像の前で思わず頭を垂れましたよ。(´・ω・`)
ガダルカナルは言わずもがな。
Posted by: KWAT | Nov 29, 2009 10:58 PM
後世の人間にできることは、過去の失敗から教訓を汲み取って、同じ失敗を繰り返さないようにすること。のはずなんですけれど…
Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 30, 2009 09:01 AM
八甲田山は毎年、青森の普通科が同じルートを辿って、先達を安心させてますから。教訓は生かされているといって良いのでは。
もっと上の戦略とか政治のレベルでは、日本の現状は語りたくありませんな……orz
Posted by: ゆきかぜまる | Dec 01, 2009 11:21 PM
そういえば、雪中行軍の記録をまとめてましたよね、陸自で。作業していて、やりきれない気分になったかもなあと思いました。
Posted by: 井上@Kojii.net | Dec 01, 2009 11:33 PM