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特にここ数年ほど、特定の国とか装備に対する個人的な好き嫌いはできるだけ排除して冷静な観察者に徹しよう、という意識を強めてきたつもり。でも、理想は理想として、なかなか現実に実行するのは難しいなあと反省しきりの今日この頃。
なんてことを、「F-X に F-35」というニュースに対する周囲の反応を見ながら考えてしまったのでした。
Nov 23, 2009 07:39 PM in 今日のひとこと | Permalink Tweet
F-35が完成してアメリカだけにでも配備されてりゃ、だいぶ反応も違ったんだろうけどねえ。
Posted by: 緑川だむ | Nov 24, 2009 12:13 AM
うーんどうかなあ。なんだかんだと難癖を付ける人が後を絶たない悪寒が。
Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 24, 2009 12:26 AM
今となってみれば余りにも、F-22というブツが半ば強迫観念と化してしまう程度にまで刷り込まれまくってしまったかなぁと思う次第であります。それだけインパクトがあったということでしょうか。 ところで最近、F-Xに関する情報は聞かないのですが(ニュースをチェックできる頻度が減ってしまいまして)、あれから何か進展があったのでしょうか?
Posted by: E.P.R. | Nov 24, 2009 08:56 AM
この件、共同通信が報じているんですが、公式発表にしては扱いや内容に違和感があるので、独自取材ではないかと思われます。
思うに、過去にアメリカ製最新鋭戦闘機をライセンス生産する事例が続いてきたことから、それで行くしかないという固定観念が染みついてしまっていたのかも知れないですね。この件に限らず、人間がいったん手に入れたモノを奪われるのは、なかなか大変なことです。
Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 24, 2009 10:00 AM
ちなみに、イギリス側はライセンス生産や日本独自仕様の適用については積極的ながら、オフセットについては消極的で、なりふり構わず全力を挙げて獲りに行く、というにはいささか迫力不足だった感じはあるかも知れないです。
Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 24, 2009 10:58 AM
どうやら防衛省は、今朝の会見では否定してるようです。しかし可能性として考慮してないはずはない故に、表向きの発表ともとれます。ただ、ソースが未だに共同通信なのが引っ掛かりますね。
いずれにせよ、早いところ老兵を休ませてあげたいものです。
Posted by: E.P.R. | Nov 24, 2009 12:54 PM
失礼。 誤 ソースが共同通信 正 ソースが共同通信のみ
Posted by: E.P.R. | Nov 24, 2009 12:59 PM
公式に発表するまでは否定しておく、というのは企業の合併なんかでもよくある話ですし、これをもって F-35 の線がなくなった (あるいはその逆も) と判断するのは早計でしょうねえ。
どのみち、ステルス機が欲しいと考える限り、F-35 の一択という事実に変わりはないのですから。
Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 24, 2009 02:27 PM
北海道新聞の隅っこに、F4減数後のつなぎでF15改良型、とか書いてあったんですが、 (1)F-15E/Fなストライクイーグル (2)F-15FXなステルス(っぽい)イーグル って所でしょうかね? (といいつつ(3)MSIP2相当機の再生産、にもオッズが付きそうな気がw)
F35導入については、ぱっと見の印象がステルス真理教に犯されているようにしか見えませんし、40機ばかし導入して、どういう使いどころがあるのかな?と言う気が。 国内防衛産業にもメリットありませんし。(これは空自が無視しているとしか思えませんが)
Posted by: ぼろねこ2k | Nov 24, 2009 05:40 PM
え、それって手持ち F-15J の近代化改修っていう意味じゃなかったんですか… ?
いまさら F-15SE でもないし、基本構想が 1970 年代に遡るユーロファイターってのもなあと思うのですが、F-35 を導入する場合、いろいろな意味で「頭の切り替え」を要求されるでしょうね。
Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 24, 2009 07:04 PM
普通に考えれば純減なんでしょうけど、今のご時世、減らした分がすんなり戻せるとも思えないので、意地で維持(定数を)しそうな気がしないでもないですが、どうでしょう?
いや、モスボールなF15C/Dがあれば、引っ張ってきてMSIP化、でも良いような気がしますが、あるんでしょうかね?と最初思った次第で。
F35なんですが、なんか、途方もない大金払っても(5000億クラス?)ラ国をした方が、たった40機ばっかでも賢いんじゃ?と言う気がしてきました。ここで戦闘機の生産基盤を絶つのは、1世紀に渡る遺恨を残しそうですし。
が、それならモンキーラプターでも良いんじゃ、どうせ40機ぐらいだし、なんて方向に妄想は発展しました。(w 1兆くらいで済みますかね、F22J(仮称)40機のラ国調達… 10年ローンじゃ辛いなー…
Posted by: ぼろねこ2k | Nov 25, 2009 09:35 AM
どちらかというと、定数をいくらか削ってでも飛行隊の数を維持する方が、と個人的には考えるのですが、中の人がどちらをマシだと感じるかはよく分かりません。
F-22 のドンガラを作らせてくれても、ソフトウェアは自分で作ってね、とかいうことになったら悪夢を見る悪寒がします。F-2 のときも FBW は自前で作っていたぐらいですし。
私見ですけれど、第五世代戦闘機の最大の特徴は、ステルスでもスーパークルーズでもなくて、ソフトウェアドリブンな統合アビオニクス、それと NCW 関連機能じゃないかなあと。
Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 25, 2009 11:36 PM
一応、大臣会見で否定されましたが、空幕辺りへの独自取材でしょうから、PENTAXのJVCケンウッド譲渡情報程度には確度が高い話でしょう(苦笑)。
ただ、次期防分にしては、F-4の機数相当と妙に機数が少ないなという気がします。
http://www.mod.go.jp/j/delibe/sentouki/sonota/index.html 別途、↑の資料をチラチラ見ているのですが、ライセンス国産もアビオニクス関係のブラックボックス化が進んできて、改修もままならなくなって来ているというSJACの資料もあり、丁度、議論の真っ最中のようです。
ここからは国産厨の私の妄想ではあるのですが、ひょっとして、F-35はアメリカへの顔立てとストップギャップで、本命はF-XXではないか? と言う気が・・・。でも、それまでの間、F-15J pre-MISPをJ-MISP形態2型へ魔改造することでお茶を濁すにしても、それで生産基盤を維持出来るかどうか良く解りませんし・・・。
何れにしろ、今の情報では不確定要素が多すぎるので、最終決定の公式発表まで待ちかなぁ と考えます。
Posted by: 観音旭光の両刀使い | Nov 26, 2009 02:36 AM
うーん、いまから世界第一線級の F-XX を自力開発するとしたら、エンジンの話を抜きにしても、控えめに見ても四半世紀はかかってしまうんじゃないかと… と夢のないことを書くのは、私の毎度のことですが。
F-22 が、ATF 計画が持ち上がってからモノになるまでに、20 年以上かかってます。F-35 にしても、JAST 計画やその前のスタディから起算したら、相当な時間がかかっています。そもそも、次世代戦闘機のコンセプト、あるべき姿からして不明瞭な状況ですし。
それはそれとして、pre-MSIP の大改修は必要になる可能性が高そうですよねえ。機数の面でも能力の面でも仕事を作る面でも。
Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 26, 2009 08:55 AM
> pre-MSIP の大改修 個人的には下手な機体を入れるよりも、こちらの方が堅いと考えています。個人的にはタイフーンも悪くない(エンジンを手に入れるという意味においても)とは思っているのですが、これは単なる趣味の問題。 民主党政権の政策でも、装備は新規導入より既存の物の改修でしのぐ方針が示されようとしていますので、逆手にとってMSIP機は状態の悪い物以外全て、pre-MSIP機も状態の良い物は躊躇すべきではないと考えます。 ただ、そうなるとファントム爺さんの分が純減となってしまいますが、中の人的にはポストなど大人の事情から、飛行隊数の削減より、配備機数の減を選択する傾向にあるようです。
Posted by: へぼ担当 | Nov 27, 2009 02:39 AM
>大人の事情 あらら、ぼやかして書いていたら先に書かれてしまいました (汗)
下手な新規調達よりアップグレードの方が安上がりな *こともある* のは確かでしょうけれど、それが当たりかどうかを見極めるのは、簡単ではないはず。 もっとも、民主党も全員がダメダメというわけではないようなので、まともな声が通ってくれと念じるばかりです。
Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 28, 2009 12:31 AM
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F-35が完成してアメリカだけにでも配備されてりゃ、だいぶ反応も違ったんだろうけどねえ。
Posted by: 緑川だむ | Nov 24, 2009 12:13 AM
うーんどうかなあ。なんだかんだと難癖を付ける人が後を絶たない悪寒が。
Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 24, 2009 12:26 AM
今となってみれば余りにも、F-22というブツが半ば強迫観念と化してしまう程度にまで刷り込まれまくってしまったかなぁと思う次第であります。それだけインパクトがあったということでしょうか。
ところで最近、F-Xに関する情報は聞かないのですが(ニュースをチェックできる頻度が減ってしまいまして)、あれから何か進展があったのでしょうか?
Posted by: E.P.R. | Nov 24, 2009 08:56 AM
この件、共同通信が報じているんですが、公式発表にしては扱いや内容に違和感があるので、独自取材ではないかと思われます。
思うに、過去にアメリカ製最新鋭戦闘機をライセンス生産する事例が続いてきたことから、それで行くしかないという固定観念が染みついてしまっていたのかも知れないですね。この件に限らず、人間がいったん手に入れたモノを奪われるのは、なかなか大変なことです。
Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 24, 2009 10:00 AM
ちなみに、イギリス側はライセンス生産や日本独自仕様の適用については積極的ながら、オフセットについては消極的で、なりふり構わず全力を挙げて獲りに行く、というにはいささか迫力不足だった感じはあるかも知れないです。
Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 24, 2009 10:58 AM
どうやら防衛省は、今朝の会見では否定してるようです。しかし可能性として考慮してないはずはない故に、表向きの発表ともとれます。ただ、ソースが未だに共同通信なのが引っ掛かりますね。
いずれにせよ、早いところ老兵を休ませてあげたいものです。
Posted by: E.P.R. | Nov 24, 2009 12:54 PM
失礼。
誤 ソースが共同通信
正 ソースが共同通信のみ
Posted by: E.P.R. | Nov 24, 2009 12:59 PM
公式に発表するまでは否定しておく、というのは企業の合併なんかでもよくある話ですし、これをもって F-35 の線がなくなった (あるいはその逆も) と判断するのは早計でしょうねえ。
どのみち、ステルス機が欲しいと考える限り、F-35 の一択という事実に変わりはないのですから。
Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 24, 2009 02:27 PM
北海道新聞の隅っこに、F4減数後のつなぎでF15改良型、とか書いてあったんですが、
(1)F-15E/Fなストライクイーグル
(2)F-15FXなステルス(っぽい)イーグル
って所でしょうかね?
(といいつつ(3)MSIP2相当機の再生産、にもオッズが付きそうな気がw)
F35導入については、ぱっと見の印象がステルス真理教に犯されているようにしか見えませんし、40機ばかし導入して、どういう使いどころがあるのかな?と言う気が。
国内防衛産業にもメリットありませんし。(これは空自が無視しているとしか思えませんが)
Posted by: ぼろねこ2k | Nov 24, 2009 05:40 PM
え、それって手持ち F-15J の近代化改修っていう意味じゃなかったんですか… ?
いまさら F-15SE でもないし、基本構想が 1970 年代に遡るユーロファイターってのもなあと思うのですが、F-35 を導入する場合、いろいろな意味で「頭の切り替え」を要求されるでしょうね。
Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 24, 2009 07:04 PM
普通に考えれば純減なんでしょうけど、今のご時世、減らした分がすんなり戻せるとも思えないので、意地で維持(定数を)しそうな気がしないでもないですが、どうでしょう?
いや、モスボールなF15C/Dがあれば、引っ張ってきてMSIP化、でも良いような気がしますが、あるんでしょうかね?と最初思った次第で。
F35なんですが、なんか、途方もない大金払っても(5000億クラス?)ラ国をした方が、たった40機ばっかでも賢いんじゃ?と言う気がしてきました。ここで戦闘機の生産基盤を絶つのは、1世紀に渡る遺恨を残しそうですし。
が、それならモンキーラプターでも良いんじゃ、どうせ40機ぐらいだし、なんて方向に妄想は発展しました。(w
1兆くらいで済みますかね、F22J(仮称)40機のラ国調達… 10年ローンじゃ辛いなー…
Posted by: ぼろねこ2k | Nov 25, 2009 09:35 AM
どちらかというと、定数をいくらか削ってでも飛行隊の数を維持する方が、と個人的には考えるのですが、中の人がどちらをマシだと感じるかはよく分かりません。
F-22 のドンガラを作らせてくれても、ソフトウェアは自分で作ってね、とかいうことになったら悪夢を見る悪寒がします。F-2 のときも FBW は自前で作っていたぐらいですし。
私見ですけれど、第五世代戦闘機の最大の特徴は、ステルスでもスーパークルーズでもなくて、ソフトウェアドリブンな統合アビオニクス、それと NCW 関連機能じゃないかなあと。
Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 25, 2009 11:36 PM
一応、大臣会見で否定されましたが、空幕辺りへの独自取材でしょうから、PENTAXのJVCケンウッド譲渡情報程度には確度が高い話でしょう(苦笑)。
ただ、次期防分にしては、F-4の機数相当と妙に機数が少ないなという気がします。
http://www.mod.go.jp/j/delibe/sentouki/sonota/index.html
別途、↑の資料をチラチラ見ているのですが、ライセンス国産もアビオニクス関係のブラックボックス化が進んできて、改修もままならなくなって来ているというSJACの資料もあり、丁度、議論の真っ最中のようです。
ここからは国産厨の私の妄想ではあるのですが、ひょっとして、F-35はアメリカへの顔立てとストップギャップで、本命はF-XXではないか? と言う気が・・・。でも、それまでの間、F-15J pre-MISPをJ-MISP形態2型へ魔改造することでお茶を濁すにしても、それで生産基盤を維持出来るかどうか良く解りませんし・・・。
何れにしろ、今の情報では不確定要素が多すぎるので、最終決定の公式発表まで待ちかなぁ と考えます。
Posted by: 観音旭光の両刀使い | Nov 26, 2009 02:36 AM
うーん、いまから世界第一線級の F-XX を自力開発するとしたら、エンジンの話を抜きにしても、控えめに見ても四半世紀はかかってしまうんじゃないかと… と夢のないことを書くのは、私の毎度のことですが。
F-22 が、ATF 計画が持ち上がってからモノになるまでに、20 年以上かかってます。F-35 にしても、JAST 計画やその前のスタディから起算したら、相当な時間がかかっています。そもそも、次世代戦闘機のコンセプト、あるべき姿からして不明瞭な状況ですし。
それはそれとして、pre-MSIP の大改修は必要になる可能性が高そうですよねえ。機数の面でも能力の面でも仕事を作る面でも。
Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 26, 2009 08:55 AM
> pre-MSIP の大改修
個人的には下手な機体を入れるよりも、こちらの方が堅いと考えています。個人的にはタイフーンも悪くない(エンジンを手に入れるという意味においても)とは思っているのですが、これは単なる趣味の問題。
民主党政権の政策でも、装備は新規導入より既存の物の改修でしのぐ方針が示されようとしていますので、逆手にとってMSIP機は状態の悪い物以外全て、pre-MSIP機も状態の良い物は躊躇すべきではないと考えます。
ただ、そうなるとファントム爺さんの分が純減となってしまいますが、中の人的にはポストなど大人の事情から、飛行隊数の削減より、配備機数の減を選択する傾向にあるようです。
Posted by: へぼ担当 | Nov 27, 2009 02:39 AM
>大人の事情
あらら、ぼやかして書いていたら先に書かれてしまいました (汗)
下手な新規調達よりアップグレードの方が安上がりな *こともある* のは確かでしょうけれど、それが当たりかどうかを見極めるのは、簡単ではないはず。
もっとも、民主党も全員がダメダメというわけではないようなので、まともな声が通ってくれと念じるばかりです。
Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 28, 2009 12:31 AM