« Port-au-Prince の飛行場 | Main | 駅伝、電車を止める »

Jan 22, 2010

【A400M】会議は踊る

今日の defense-aerospace.com の更新によると、1/21 に Berlin で行われた A400M 関係各国の会議で「来週、善後策について協議するための会議を開くことを決めた」とのこと。

えっと、それって先週の London での会議と何も変わってないのでは… 「会議を開くことを会議で決めた」って。そんなことをやっている間にも、タイムリミット (のはずの) 1 月末が刻々と迫ってきているというのに。いいのか、オイ。

 

結局のところ、「船頭多くして、船、山に登る」を地で行ってしまっている A400M プログラム。とにかく全員が合意しないと一歩も先に進まない体制の、悪いところが出てしまっています。誰かが音頭をとって、他国がそれに引っ張られる形の方が、まだマシだったんじゃないのと思ってみたりして。

え、「国際共同プログラムが成功する秘訣は “フランス抜き” でやること」じゃないか ? ケホンケホン。

|

« Port-au-Prince の飛行場 | Main | 駅伝、電車を止める »

Comments

イタリアとどっちがマシか、っつうレベルですかww

Posted by: ゆきかぜまる | Jan 23, 2010 12:35 AM

ただ、「フランス + 1 ヶ国」だとそんなにトラブルにならないので、「フランスを含む 3 ヶ国以上」が鬼門のようです。


と思ったら、フランスに相乗りを持ちかけられてからハシゴを外された、英新型空母という前例が (汗)

Posted by: 井上@Kojii.net | Jan 23, 2010 10:56 AM

 何だか調達価格大幅引き上げになりそうなところですが、万が一A400Mが転けた場合の代替機種は現在検討されているのでしょうか?
 C-17Aが一番有りそうな気がしますが、とちくるってAn-70という選択になったら面白いところですね。

Posted by: へぼ担当 | Jan 24, 2010 04:32 AM

>An-70
ないないない ヾ(゚Д゚ 三 ゚Д゚)ノ

それは A400M 以上にリスキーな話で、それだったら C-17A のプール運用をする方がはるかにマシです。とマジレスしてみました。

Posted by: 井上@Kojii.net | Jan 24, 2010 03:34 PM

> C-17A のプール運用
 NATOで行われようとしているアレなのでしょうが、個人的にはこれくらいの大規模機となると、このように一体化して運用しなければもてあます一方で、有事の際には間に合わないのではないかと考えます。
 その意味においてはA400Mはまた別次元の、1国で持てる最大クラスの物なのでしょうが、モサ師匠の仰るとおり現状は何かにつけて中途半端。
 日本のC-Xぐらい尖ったコンセプトが必要ではなかったのか、と考えてしまいますし、こちらがうまくいけば民間仕様での引き渡しにより、意外にニッチな市場をねらえるのではないか、と考えてしまいますね。

Posted by: へぼ担当 | Jan 24, 2010 06:57 PM

ただ、モノがいいとかニーズに合うとかいうだけでは売れないわけです。

法的な話を抜きにしても、まずは売り込みとサポートの体制をどうするの、と考えてしまうのが「夢のないことばかりいっている」私のサガなのでした。

Posted by: 井上@Kojii.net | Jan 24, 2010 07:38 PM

どうせ岐阜工場の生産ラインでは(ry
そもそも雇用が失われる選択肢を選ぶとも思えないモサリね

Posted by: CHF | Jan 24, 2010 10:42 PM

そして、アメリカは鈍足なC-130にいい加減見切りを付け、足の速い戦術輸送機を考え始めた。(って結構前から言っている気がしますが)

アップを始めるのはC-390でしょうねー。C-2(仮称)のラ国も夢を広げるには良いんでしょうが。w

EUも、比較的規模の大きい国同士の連合としては頑張っていると思いますが、それにしたって、何かあれば物言う連中「しか」居ないのに、まとまるわけ無いと言いますか…

Posted by: ぼろねこ2k | Jan 25, 2010 12:10 AM

暴論をいうと、重量増加の問題はまだ手の打ちようがあると思うんですよね。航空機の開発では往々にして通る道ですし、設計を見直すとか要求スペックを落とすとかいう形で対応できるから。単におカネと人手と時間がかかるだけで。

A400M で致命的なのは、そのおカネの問題で意思統一ができていないことだと思うのです。「欧州の意地」として通すならカネがかかってもいい、というぐらいの覚悟をしないと駄目でしょう。
だいたい、メーカーのボスが「固定価格契約で受けたのは失敗だった」なんて今頃になっていいだすようでは、なんだかなあ…

Posted by: 井上@Kojii.net | Jan 25, 2010 08:35 AM

C-Xは明日飛行試験に至るらしいですね。
防衛省のサイトにXC-2と呼称する旨の掲示がありました。

欧州連合に売ってあげようか・・・(笑)

http://www.sorae.jp/031199/3582.html
http://www.mod.go.jp/j/news/2010/01/25d.html

Posted by: にゃんこ | Jan 25, 2010 05:41 PM

 XC-2を海外に売ることまでは求めませんので、何より無事に飛び立って欲しいところですね。
 実用化されて、それなりの実績を示すことが出来れば、商品価値も上がるでしょうし、「研究用」という展開もありなのかも知れません。
 とにかく多くを求めることはしません。無事に丈夫に生まれることを祈るばかりです。

Posted by: へぼ担当 | Jan 25, 2010 10:43 PM

さっき DefenseNews を見たら、ベルリンでの会合は「近い将来にもう一度集まろう」という合意が成立しただけだった由。

ロイターや AFP をウォッチしていたのに、何も出てこなかったのも当然だわ…

Posted by: 井上@Kojii.net | Jan 28, 2010 12:00 AM

> XC-2
 実機のビデオや写真を見ましたが、改めて感じたのが
「エンジンが凄く大きく感じる」
ということ。民間機であれほど見慣れたCF6のはずなのに、機体形状やサイズも相まって、あそこまで大きく見えるのは意外でした。
 逆に今まで常識的と思っていたC-17Aのエンジンがやけに小さく見え始めたのは秘密。
 A400Mもスペック上は大きなエンジンを積んでいますが、それほどに思えないのは、XC-2がひとえに高速性追求のために、機体サイズの割に大推力エンジンを積んだから、という説明に実感がわいたところでした。
<詳細はモサ師匠に説明希望(笑)。

Posted by: へぼ担当 | Jan 30, 2010 09:45 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« Port-au-Prince の飛行場 | Main | 駅伝、電車を止める »