ペリリュー島戦記
この本を読んでいたら、あまりにも戦死者が次々と発生する場面ばかりが両軍で続くので、なんとも沈鬱な気分になってしまいました。タラワでも硫黄島でも沖縄でもその他のどこの戦場でも、同じことではありますが。
改めて思ったのは、守りを固めてとことん抵抗した日本軍も、その防御陣地をひとつずつ抜いていって攻め落とした米軍も、どちらの兵士にも敬意を払うべきだなあと。
ただ、ひとつだけ「?」と思ったのは、「もっと準備期間を長くとれていれば陥落しない」はないんじゃないかと。
いくら大量に備蓄してあっても、弾薬や糧食や医薬品などは減っていくし、死傷者が皆無というわけにはいかないし、結局は後方連絡線を維持できないと時間稼ぎしかできない。それでも士気を維持して抵抗を続けたのは凄いことですけれど。
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