1.5 マイル先って…
Super Sniper Kills Taliban 1.5 Miles Away (Sky.com)
英陸軍の狙撃兵が、L115A3 狙撃銃 (8.59mm 弾を使用) で、本来の射程を 3,000ft 上回る 8,120ft 先にいるタリバン兵 2 名を射殺 (距離は GPS による測定) という記事。
1.5 マイルって、約 2.4km 先ですよ。へたな対戦車ミサイルより遠くまで届いてるかも… (←比べるな) もっとも、ここで驚嘆するべきは、その射程で、しかもレーザー誘導も GPS 誘導も付いていない弾を命中させてしまった狙撃手のウデですけれど。
こんなのに狙われたら、たまったもんじゃありません。くわばらくわばら。
Comments
確かに2.4km先狙撃て凄いなあ。
勿論スコープは使ってでしょうが、無しだとシモ・ヘイヘさんの300mなら百発百中が最強でしょうね。(て事は限界はもっと長距離て事か…)
Posted by: 井上さん二人分の重さの男 | May 05, 2010 07:57 PM
ふと思い立って、mapion の「キョリ測」で調べてみたら、新宿駅から幡ヶ谷駅にいる人を撃った計算になりました。
( Д) ゚ ゚ ポカーン
Posted by: 井上@Kojii.net | May 05, 2010 08:02 PM
空気が薄いからかな・・・
なんか、ロシアと中国が似たものを作って、
世界中に拡散しそう。
Posted by: しまだ | May 05, 2010 10:02 PM
ハードウェアは真似できても、空気の薄さや風向きや弾道や薬室の温度まで考慮に入れて 2.4km 先の人間に弾を当ててしまう狙撃手のウデは、簡単にはコピーできないかも。
Posted by: 井上@Kojii.net | May 05, 2010 11:07 PM
.30口径で25m先のテレカ大のマンシルエット(200m先の実物大マンシルエット)に当てるのがやっとだというのに…
Posted by: クローム・ツァハル | May 06, 2010 03:56 AM
タリバンがドラグノフで普通にワンマイル射撃を仕掛けて来るという話が本当なら、ある程度は高度が原因で起こることなのでしょうね。
ただ私は、その距離で撃とうと思った、あるいは撃たねばならなかった状況というものに激しく興味がありますが。
狙撃合戦となったら、遠視力が良い敵もそこそこ有利に立ち回れるという状況は解っていたはずだから、敵を牽制しなければならない何かせっぱ詰まった状況でもあったのか……。
Posted by: 大石 | May 06, 2010 06:31 AM
リンク先の記事、あるいは The Times の Web 版に載ってますけれど、友軍を攻撃していたタリバンの機関銃手を狙撃して斃したのですね。
近接航空支援の飛行機を呼んで JDAM を投下させるというのはありがちですけれど、飛行機がいなかったか、あるいは付随的被害を懸念したか。距離の新記録を作るぐらい遠方にいたわけだから、最初からそのつもりで狙撃手を置いていたわけでもないでしょうし。
Posted by: 井上@Kojii.net | May 06, 2010 10:00 AM
Firefox のせいかな、同じココログでハンドル名がいつの間にか変わっている。
>軍を攻撃していたタリバンの機関銃手
これが私は全く信じられないんですよ(^_^;)。
機関銃というからにはRPKの類なのでしょうが、私が聞いているタリバンは、この距離で機関銃を乱射するほど疎かじゃない思うんですよ。狙撃銃は当たっても連射する銃は当たらないから。
そうすると、状況としては、相手が全くの素人だったか、偶々、その友軍というのは、狙撃手より1キロ以上前方で敵と交戦していたのかなぁ、と設定しなきゃならない。
命中したのは事実なのだろうけれど、その状況に関しては、いろいろ表には出せない理由があるんじゃないかなと勘ぐっています。
Posted by: えいじ | May 06, 2010 06:55 PM
交戦中の部隊に随伴していた狙撃手、とは書いていないわけです。
狙撃するには潜伏用に射界が開けた場所を確保する必要があるし、そうなるとやたらと動き回るわけにもいかない。交戦中の友軍とは別の場所にいた狙撃手が、味方の苦境に対して加勢した、たまたまそれが新記録モノの距離だった、という話ではないかなあと。
Posted by: 井上@Kojii.net | May 06, 2010 07:06 PM
記事によれば、狙撃手の部隊指揮官の乗車車両がスタックしたところを撃ってきた機銃座のガナーを狙撃した、という状況ですよね?
> 狙撃銃は当たっても連射する銃は当たらないから。
重機関銃は重くて安定し、弾道も低伸するので狙撃性能は馬鹿にならないと'Netで目にしたことがありますけど、どうなんでしょう?
Posted by: H@tokara | May 06, 2010 08:51 PM
空中戦で逃げ回る敵戦闘機を700mとかから狙撃できるエースも居たわけで、重機関銃自体はかなりの精度があるかと。(もちろん機種、風、整備状況、技量その他いろいろ絡むでしょうが)
それにしても2.4kmとは恐ろしい。しかも二人に当てている(まぐれじゃない)というのが何とも。
Posted by: slava | May 06, 2010 10:39 PM
The Times の記事もリンクしておきますね。
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/afghanistan/article7113916.ece
こちらの記事を読むと、パトロール隊を援護するために Jackal に乗っていたら指揮官が攻撃された、機関銃を据え付けている的を発見したので狙撃した、という話でした。ただ、指揮官と狙撃手の位置関係が分からないのです。
口径が大きめなので、その分だけ弾が重くて風の影響は緩和できそうですけれど、緩い弾道を描くことに変わりはないですよねえ、多分… それで当ててしまうというのが、もう信じがたいレベルです。
Posted by: 井上@Kojii.net | May 06, 2010 11:07 PM
>重機関銃は重くて安定し、弾道も低伸するので狙撃性能は馬鹿にならない
なるほど。これはこれで合理的なお話しですね。
Posted by: えいじ | May 07, 2010 08:00 AM
L115 でもこれだから、バーレット M82 なんか使ったら、どういうことになるんでしょうねえ…
Posted by: 井上@Kojii.net | May 07, 2010 09:27 AM
「L115A3」で bing ったら出てきた記事。と思ったら、うちの本館がリンクされとる (笑)
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090216_silent_assassin_rifle/
この記事では 1.4km って書いてるので、今回の件は、それより 1km も遠いんですよね。
Posted by: 井上@Kojii.net | May 07, 2010 09:29 AM
あと、スポッターとの関係とか知りたいですよね。
恐らく、間違いなく初弾は外していると思うんだけど、それがよほど近くに命中して、修正するための計算が自分のイメージの範囲内にどんぴしゃり収まっていたんでしょうけれど。
次弾発射までのタイムロス等を考えると、鋼の心臓がなきゃ出来ない芸当ですよね。
Posted by: えいじ | May 07, 2010 01:03 PM
そうでなくても、狙撃手って、よほど心臓が強くないと務まらないと思います…
Posted by: 井上@Kojii.net | May 07, 2010 03:31 PM
>重機関銃は重くて安定し、弾道も低伸するので狙撃性能は馬鹿にならない
wiki参照ですがフォークランド紛争のくだりでそういった記述がありましたね
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E7%B4%9B%E4%BA%89#.E3.82.A2.E3.83.AB.E3.82.BC.E3.83.B3.E3.83.81.E3.83.B3.E8.BB.8D.E3.81.AE.E5.89.B5.E6.84.8F.E5.B7.A5.E5.A4.AB
Posted by: BELL | May 07, 2010 05:29 PM
多分、ゴルゴ13の仕業ですよ。
Posted by: 五月原清隆 | May 08, 2010 02:18 AM
弾が重い分だけ風の影響は減りそうですけれど、重力の影響は増えるから、上下方向の弾道の計算が難しくなりそう。といっても、キチンと射撃を学んでいない私の推論ですから、あまりアテになりませんけれど。
Posted by: 井上@Kojii.net | May 08, 2010 07:39 AM
> 重力の影響
ニュートンに怒られそうな一言(笑)
むしろ表面積等の増大に伴う空気抵抗では?
(一応、頭の中の消えかけている古典物理学の残渣のみに基づく素人の浅はかな考え)
Posted by: bugaisha | May 08, 2010 09:39 AM
怒るのはニュートンよりガリレオかも。
Posted by: 砂兎 | May 08, 2010 10:43 AM
間違えついでに「コロナの引力」の CM を思い出した私って (爆)
Posted by: 井上@Kojii.net | May 08, 2010 10:59 AM
旧日本陸軍の九二式重機関銃による点射での狙撃は有名な話と思っていましたけど、その辺どうなのですかね。現代のミニミ機関銃でも狙撃はしますしね。陸自も遠距離用スコープ配備してますし。エルカンC79のような低倍率じゃないですよ。
http://www15.tok2.com/home/lttom/military-powers_jgsdf/shokaki/machinegun_minimi.html
Posted by: JSF | May 08, 2010 04:03 PM
ベトナム戦でスコープ付きM2で狙撃してたカルロス・ハスコックのこともたまには思いだしてあげてください(^_^)。
Posted by: みづせ@黒書刊行会 | May 08, 2010 04:31 PM
わざわざ機関銃で単射の狙撃をやる理由に、ちょっと興味が。専用の狙撃銃を持ち歩くよりも負担が少ない、とかいうだけの理由ではないような…
しかも、M2 ならまだ分かりますけれど、MINIMI で。
Posted by: 井上@Kojii.net | May 08, 2010 06:02 PM
抵抗は形状が同じなら表面積や断面積にほぼ比例しますが、それにより受ける影響は質量に反比例するので、2乗3乗則がここでも効いてきます。
大きな弾丸の方が外乱に強く、弾道も低伸するのはこれが理由。
Posted by: kv | May 08, 2010 08:14 PM
>わざわざ機関銃で単射の狙撃をやる理由
銃自体が重いので反動を吸収できる分、精度が出ます。
イギリスもブレン機関銃で狙撃をやっていたかと。
Posted by: JSF | May 09, 2010 12:56 AM
ドイツのMG42の圧倒的な弾幕に対抗する為に、イギリスはブレンの精度の良さで単発狙撃で対抗した、という話を聞いた事があるんですがネタ元を思い出せない。
Posted by: JSF | May 09, 2010 01:00 AM
それ、後で考えました。あとは、銃身が違うので精度や射程に差が出る可能性とか。
Posted by: 井上@Kojii.net | May 09, 2010 02:55 AM