旭光七号 (その 3)
今回は、使い勝手にまつわる話を。
ホワイトバランスやピクチャーコントロールの設定を変更する際に、直近に撮った写真 (メモリに残っている写真) を使ってプレビューできるのは極めて便利です。ただし、電源投入直後は直近に撮った写真がないので真っ暗。
カメラ内 RAW 現像も軽く試してみましたけど、いちばんありがちな「ホワイトバランスを直す」ぐらいの用途なら問題なく使えそう。細かくいじるには、ディスプレイが小さいし、ボタンをゴチャゴチャいじる必要があるので、操作性の面で辛いですけど。でも、ファインシャープネスをかけるには、カメラ内 RAW 現像じゃないとダメなんですよね。
気が効いているのは、RAW と JPEG を同時記録した場合、どちらか一方だけを選んで削除できること (もちろん、両方の同時削除も可)。EOS はこれができなくて不便。
苦言を呈するならば、測距点選択と WB/ドライブモード/フラッシュなどの設定が、いずれも十字キーを使用するために二者択一になってしまったのはいただけないところ。 もっとも、匡体が小さいだけに、これ以上、操作系のアイテムを増やしづらい事情も分かりますけれど。
既定値ではホワイトバランスやドライブモードなどの選択が十字キーに割り当てられているので、十字キーで測距点の選択を行うには、セレクトレバーを [SEL] にしてから、[OK] を押す必要があります。
ところが、測距点を変えたつもりが、いつのまにかホワイトバランスが変わってしまっていたという事態が頻発。居直って、測距点選択は「特に理由がなければ中央一点」ということにしました (←運用で解決)。
もうひとつの問題は、[OK] を押したときにはファインダーには何も出なくて、十字キーで測距点を移動すると、その時点で初めて移動先の測距点が点灯すること。これはちょっと分かりにくいかも。それとも、自分が何か勘違いしているのかなあ。
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Comments
やはり十字キーの扱いが気になりましたか・・・。
K10D&K20Dでは、AF測距点選択がAFを[SEL]とした場合にのみ直接十字キーと1アクション、各種機能選択は常にFnボタンを押してから十字キーと2アクションだったので問題なかったのですが・・・。
一応、十字キーがAF測距点選択モードの時は、ファインダー内下の液晶表示のフラッシュマーク右下に表示が出てくるのですが、注意していないと気づかないのが難点です。
なお、K-7のファームウェアは、出荷時はVer1.00のままですので、ファームアップをお勧めします。そうするとカスタムファンクション6の36に「測距点SEL時の動作」と言う項目が追加されて、[SEL]選択時の十字キーのキー割り当てを「測距点選択優先」にすることが可能になります。
あと、AF測距点のスーパーインポーズは・・・仕様です。測距動作時は必ず表示されますので、私はAFボタンを押して、測距しながら確認するようにしています。
Posted by: 観音旭光の両刀使い | May 20, 2010 12:29 AM
ファームの話は聞いていたので、買った途端、最初のシャッターを押す前に更新をかけました。
一応、[測距点選択優先] も試してみたのですが、なんとなくしっくりこなかったので、上のような顛末に。測距しながら確認するのは、私も同じです。
ただ、動きモノをビシビシ撮るよりも、腰を据えて準備して撮る場面に向いているカメラのように思えたので、それであれば、あまり重大な欠点にはならないかとも思いました。
Posted by: 井上@Kojii.net | May 20, 2010 06:28 AM
確かに、AFの設定を[SEL]にする時だけ十字キーの階層が変わるのがしっくりこないと言えば、その通りですね。私は我慢して使っていますが・・・。
一応動きものも、鉄道なら新幹線を撮らない限り使えると思うのですが、航空祭では地上展示機撮影用に特化しています。でも、承知の上でやっているとは言え、レンズを2マウントで持参するのが面倒と言えば面倒です。
Posted by: 観音旭光の両刀使い | May 20, 2010 08:25 AM
新幹線が相手なら、置きピン & 単写勝負しかなさそうです。そのうち機会があったら、小田原かどこかで試してみますね。
でも、EOS DIGITAL と同じものを求めてばかりというのもどうかと思いますし、K-7 の強みを引き出すことを考えたいと思ったのでした。ファインシャープネスとか CTE みたいに、使いようによっては面白そうな仕掛けもありますし。
Posted by: 井上@Kojii.net | May 20, 2010 09:45 AM