あと何ページ
『一本の茎の上に』茨木のり子 (☆威蕃秘笈☆――本と音楽と翻訳)
で、本題と外れたところで「へエー」と思ったのが、以下のくだり。
翻訳をしているとき、あと何ページ、と考えたことはない。だいたい分数で考える
翻訳と書き起こしを同列に論じてはいけないと思いますが、私の場合、最初に原稿を書き始めるまでが辛いです。いったん書き始めてノッてくると、どんどんペースが上がります。
で、とにかくザーッと (荒っぽくていいから) ひととおり全体を仕上げたところで、取ったり付けたり構成を組み替えたり、と細かく煮詰めていって完成版を仕上げるのが常。そんなプロセスを取るため、Word のアウトラインモードがないと原稿を書けません。
あと、先に構成だけ固めてから本文を書く場合、未了のセクションは Word のマーカー機能で黄色に染めておいて、書き上がったところからマーカーを消していきます。だから、文書から「黄色いパート」が消えたらひととおりの完成、そこから煮詰めということになります。
人によって、仕事の進め方っていろいろだなあと。
Comments
翻訳は最初の調子をキープするというか、後ろにいくほど前に縛られるので、イチロー選手じゃないけど確かな1歩の積み重ねで、徐々に加速しながら遠くまでやっていくことになるでしょうね。
自分の場合は、分数は「ぶんすう」じゃなくて「ふんすう」、締め切りまでの時間で考えがちです。自前の企画暖めてましたなんてのは、何かに応募するとかいった締め切りができた段階でネタ集から持ってきて一気にやるけど、締め切りがないと長期熟成に入ってしまって、気がついたら同じネタが離れた場所にも書いてあったり…(^_^;)
Posted by: AL | Jun 15, 2010 02:47 PM
>後ろにいくほど前に縛られるので
それ、書き起こしでもありますね。手をつけられるところからバラバラに書き始めるせいもあるのですが、後になって全体を通し読みしてみると、同じネタが何回も出てきて整理統合を余儀なくされる場合があります。
Posted by: 井上@Kojii.net | Jun 15, 2010 05:28 PM