AN/AAQ-37 の動画
AN/AAQ-37 DAS (Distributed Aperture System) といえば F-35 の光学センサー機器ですが、動画といっても AN/AAQ-37 自体を映したものではなくて。
先日、その AN/AAQ-37 を試験用機の BAC 1-11 に載せてテストしていたら、たまたま (?) 800 マイル離れた場所から打ち上げられたロケットを捕捉したことがあり、その際の動画。ただし、見やすいように 10 倍に拡大した上で動画にしているとのこと。
Northrop Grumman では AN/AAQ-37 について「ミサイル防衛だけでなく、C-RAM (Counter-Rocket, Artillery and Mortar) にも活用できる」なんていってます。
Comments
常に全周を監視してるってのがいいですね。
F-35だけでなくCAS/FAC機や哨戒機など前線で長時間滞空する機体にも、
MWSを兼ねてDASのようなセンサを積んだら良さそう。
Posted by: | Nov 03, 2010 08:45 PM
その場合、紫外線センサーを組み合わせてデータ融合できたら、もっと効果的かも知れないですね。
さらにレーザー式の IR ジャマーと連携させて… なんて、ソフト屋さんの仕事を増やすようなことを無責任に考えてしまう私。
Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 03, 2010 09:19 PM
当然位置情報と合わせて、飛んでいる機体全部の情報を統合、と。
ジャマーまで入れちゃったら、人間の処理速度じゃもう無理そうです。w
それはそうと、そんなに情報集めると、無線帯域がいとも簡単にパンクしそうです。静止衛星フル活用(きずなみたいな広帯域通信衛星)、はたまたレーザー通信併用(雲の上ならそう無惨にならないでしょうし)?
Posted by: ぼろねこ2k | Nov 04, 2010 06:10 PM
たまにはデンパ系らしいところを(違)。
衛星通信に関しては、通信周波数をどんどん高くしても、みんな衛星通信に使える訳でなく、高いが故に大気中の各種分子・原子に吸収されちゃうので、特定の最適周波数に落ち着いてしまうと言う話がありまして。
それに、高周波にするには入力電力やら伝送やらがどんどん大変になるので、衛星や飛行機に積むのもそれだけ大変という話も。
レーザーも大気物質そのものが減衰材料になるので、雲があるよりは多少マシ程度と思ってください。
Posted by: 観音旭光の両刀使い | Nov 04, 2010 08:43 PM
上の方で私が書いた話は、センサーさえ揃えれば同じ機体の中で完結できるので、外部との通信は気にしなくていいような気がします。機内では光ファイバーを張り巡らさないとダメかも知れませんけれど…
ちなみに F-35 の MADL は、Mbps 級の伝送が可能なデータリンクになるはず。
Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 04, 2010 08:57 PM
Gorgon Stare や ARGUS-IS/IR といった広視界高解像度の WAAS (Wide Area Airborne Surveillance) システムでは、
他局の要請に応じてWAASの部分的な視界の動画フィードを複数本、配信できるようにするみたいです。
またシステム全視界のデータは記録し続け、地上に帰ってから纏めて解析できるとか。
WAAS程の高精細画像は望めませんが、
DAS式の固定センサシステムも似たような使い方が可能かもしれません。
またIDまで済ませた対象であれば位置追跡情報をデータリンクへ流すこともできますね。
Posted by: | Nov 04, 2010 10:19 PM
WAAS だとデータ量がべらぼうに多いので、機上である程度の処理を分担しておかないと、リアルタイム配信って難しそうですよね。ARGUS-IS が使用する機上処理用コンピュータの話は、「戦うコンピュータ 2011」を書いたときに土壇場でねじ込んだのですが。
EO-DAS が、どの程度の解像力を持つのかが気になるところであります。
Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 04, 2010 11:21 PM