今年の感謝祭の犠牲者
Thousands of turkeys deploy to Iraq, Afghanistan (US Army)
イラク・アフガニスタン派遣部隊のために、米国防兵站局 (DLA : Defense Logistics Agency) が送り出した「感謝祭のための食材」。
- ターキー (まるごと) : 144,000lb
- ターキー (胸肉・モモ肉) : 104,000lb
- ハム : 50,000lb
- ビーフ : 112,000lb
- シュリンプ : 57,000lb
- 詰め物 : 41,000lb
- スイートポテト : 8,600 缶
- ケーキとパイ : 47,000 個
イラクで 48,000 名、アフガニスタンで 95,000 名、合計 143,000 名なので、冒頭の「まるごとターキー」は 1 人あたり 1lb ぐらいの割合で配分されることになります。実際には骨とかなんとか食えない部分もあるので、もっと少なくなるでしょうけれど。
これだけのものを戦域に送り出すため、9 ヶ月前から計画と準備を進めてきて、食堂で食事を摂れない前線基地には保温コンテナに入れて食事を届けるというのだから、それをやってのける後方支援能力は馬鹿にできないと思うのでした。
もちろん、兵士の士気を維持するために必要だとか、これが伝統なのだとかいう理由もあるわけですけれど。
Comments
すごいデスネ…。
これを実行する意思と、実際にできちゃう能力が素晴らしい。
Posted by: ghostrider114 | Nov 29, 2010 01:38 AM
だいぶ前に、JDW で「兵士の食費が安すぎて士気を阻喪している」と全世界に触れ回られてしまったミャンマー軍の人が聞いたら、卒倒しそうな話です。
米軍の兵站について突っ込んで調べたら、いろいろと面白い話が出てきそうですが、さて、どこから手をつけたものか…
Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 29, 2010 09:10 AM
相変わらず壮絶な…
これのために用意した兵站装備とか、本末転倒な物も有りそうですが、やっちゃえるんだから凄い…
Posted by: ぼろねこ2k | Nov 29, 2010 12:04 PM
とはいうものの、ときには「本当に必要な物資の輸送に支障をきたすので、ケア・パッケージ (日本式にいうと慰問袋) の送付を控えてくれ」なんていう自国民向けのお触れが出ることもあるようです。
Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 29, 2010 12:10 PM