リビア反政府勢力のダメっぷり

リビアの反政府勢力が「NATO 軍による政府軍への攻撃が遅い」と文句をいっているのだとか。それに対して NATO 側は「政府軍が AFV や火砲を市街地に持ち込んで、まわりに "人間の盾" を置いている」といって政府軍を非難しているという話も。

NATO 側の説明がどうこうという話以前に、NATO 軍の支援をアテにしないと勝てないような戦を始めてしまった反政府勢力がダメなんじゃないの、というのが個人的な見解。

反政府勢力が、訓練でも指揮統制でも装備でも政府軍に見劣りするのはハナから分かってる話で、そのことを冷徹に見据えた上で「では、どうやったら政府軍に勝てるか、政権を転覆できるか」を考えるのが戦略ってもんでしょう。

それを、真正面からガチンコ勝負を仕掛けてるようでは話にならないでしょ。反政府デモの盛り上がりだけで大佐が逃げ出すと思っていたら計算が狂って、結果的にガチンコ勝負に引き込まれたのかも知れないけれど。

ともあれ、花火が上がってから「飛行禁止空域を設定してくれ」とか「NATO 軍の対応が遅い」とか、他人任せな態度をとっているような状況では、もう問題外。そんな調子で、果たして一国の政体を潰して権力を奪取するような真似ができたのだろうかと。

なんでも、NATO 軍の次席指揮官によると「反政府勢力は、数時間に渡って頭上に NATO 軍機の姿を見ないとイライラしてくる」のだそうです。なんだかな。

そういえば。

タ○ブックの某氏なんかが典型例ですけれど、最初に反政府デモが始まったときに尻馬に乗って (?) リビア政府相手の抗議行動とやらを煽っていたら、その反政府運動を支援するために NATO が軍事介入。しかも反政府勢力が NATO に「もっと爆撃しろ」と支援を要請するという股裂き状態に見舞われてしまいました (笑)

これからどういう屁理屈を出して整合性をとろうとするか、ちょっと興味があります。単にスルーして「なかったこと」にしちゃうかも知れませんけれど :-p