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May 29, 2011

二石トランジスタラジオ

台風改め低気圧が接近中の関東地方なので、それに合わせて非常用品っぽいネタをひとつ。

何を思ったのか、小学生のときに組立キットを買ってもらって作った二石トランジスタラジオが、未だに手元にあります。しかも、これとセットで使う伸縮式のアンテナまで、御丁寧に残ってます。

でも、電池が 006P ということと、そもそも AM ラジオ放送を聴かない生活をしているということから、全然使っていませんでした。

ところが、例の震災騒ぎの後でラジオが売れているという話を聞いて、「ひょっとして使えるかな ?」と。それで、ふと思い立って 006P 乾電池を買ってきて取り付けてみたら、ちゃんと受信できるんですよこれが。

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電池が液漏れを起こしていなかったのと、中身が超シンプルなのが、却って良かったのかも。

ただし、ボリュームを調整する可変抵抗がいかれているのか、ボリューム調整としての機能はいまひとつ。途中から急に音量が増えて、実質的に「オン」と「オフ」しかない状態に近いです。でも、非常用としてなら我慢できます。

ちなみにこのラジオ、後からトグルスイッチをパーツ屋で買ってきて、匡体にあるイヤホンジャック用の穴を拡大して追加。それを使って、内蔵スピーカーとイヤホンを切り替えられるように改造してあります (下の写真で右下隅にあるのがそれ)。これも小学生の頃にやった作業。

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Comments

>これも小学生の頃にやった作業。

なんと言うか、、、流石ですね。
自分が小学生の時ならば、ここまでキチンと改造できなかったと思います。はい。

Posted by: pavlovdog | May 30, 2011 02:04 AM

実は、穴の拡張作業はかなり雑なんです。適当な道具を使って強引に拡げたといいますか。でも、そこにスイッチをつけて固定用のナットを締めてしまえば、外から見る限りは分からないのでした。

上の写真だと分かりませんが、側面に「SP」「EP」と切り替え方向のマーキングをしてあります。実はこれが「プラモ用の塗料を使って筆で手書きした」というシロモノで、ペンキで落書きしたみたいな外見。その辺が「小学生の工作」っぽいです。

Posted by: 井上@Kojii.net | May 30, 2011 07:40 AM

2石ラヂオとは、即ち合計2コのトランジスタを使用して居る訳ですから、其処に殊更“トランジスタ”と追記する必要性は薄いと思われます。

ところで、回路的にはストレートにも見えますが、矢張りグリコ的な“レフレックス”なのでしょうか?

Posted by: Thori-Tung | May 30, 2011 07:18 PM

確かにいわれてみると、屋上屋を架しているところがなきにしも。「二石」の「トランジスタラジオ」というつもりだったんですけれど。
さすがに回路図までは手元に残っていないので、そちらの方はさっぱり分からないのであります。

なんとなく処分しづらくて、ツートップで買った「マザーボード組立キット」を手元に残してありますが、こんな豪快な商品は、もう出てこないでしょうねえ。

Posted by: 井上@Kojii.net | May 30, 2011 07:43 PM

因みに私の場合は、石では無くて「球」の世代と言う事で、どうぞ宜しく………。、

ftp://ftp.aopen.com.cn/pub/eig/mb/ax4b533tube/ax4b533tube-eg-j.pdf

Posted by: Thori-Tung | May 30, 2011 09:54 PM

なんか、spam コメント認定されてしまっていたようで、ご面倒をおかけしました。FTP サイトのリンクがまずかったのかも知れませんが、ココログの spam 認定アルゴリズムは、どうもよく分かりません。

さすがに私、真空管デバイスは組んだことがないです。使ったことはありますが。真夏だと暑くてたまりません ヽ(´ω`)ノ

Posted by: 井上@Kojii.net | May 31, 2011 07:48 AM

↓これですね。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0906/tube.htm
私もちょっと惹かれましたが、一方でデジタル音声に真空管を使って、どんな御利益が・・・とも思いました。まあ、趣味の世界ですから(爆)。

そう言えば、昔、球のアマチュア無線機を使ったことはありますが、チューニングが中々面倒でした。今時のアマチュア無線機は、石どころか、中間段にDSPを入れて半分コンピューター化していますし、放送局でも送信機は球ではなく石ですしね。

Posted by: 観音旭光の両刀使い | May 31, 2011 08:25 AM

ありましたねえ、真空管アンプ付きのマザボ。趣味の世界の深淵を覗き見たような気がいたします。

なんか、また久しぶりにハンダ付けをやりたくなってきました。秋月電子を偵察してみたら、何か面白そうなものがありそう。

Posted by: 井上@Kojii.net | May 31, 2011 08:59 AM

まぁ石の元々の意味は増幅器に使う鉱石ですし。(wikipediaの鉱石ラジオの項が妙に充実していて笑えました)

真空管を音の回路に入れるのは、一種のアナログフィルターを通す、と私は理解しています。マイクアンプなんて未だにチューブの新製品が出ますし。

Posted by: ぼろねこ2k | May 31, 2011 12:04 PM

なるほど、アナログフィルタ。何となく納得できたような気がします。

フィルタというと VCF に思考が飛んでしまうのは、アナログシンセサイザー経験者ならでは ? いやまあ、オートフィルタとか HPF/LPF/BPF とかいうのも出てくるのですけれど。

Posted by: 井上@Kojii.net | May 31, 2011 03:14 PM

うちでは、去年小2の息子が科学フェスティバルで作った1石ラジオがNHK第一専用ラジオで重宝しました。
今はバリコンがなかなか入手できないとかで、キットを揃えるのに苦労したと主催の方が言ってました。

Posted by: kv | Jun 01, 2011 12:21 AM

えっ、バリコンの入手が難しくなっているのですか。それで、秋月電子のサイトで、昔みたいなラジオの組立キットを見かけなくなったんでしょうか。電子工作の入門に格好だと思うのに…

Posted by: 井上@Kojii.net | Jun 01, 2011 07:48 AM

今や、ラジオもワンチップですから。周波数可変も、チップ内のオシレーターを、同じく中にあるコンピューターで制御するだけです。その他に必要なのは、入力のスイッチか、せいぜい可変抵抗ぐらいかと。それで、バリコンの生産量ががた減りして、一般市場の売上もがた減りして、出回らなくなってしまったと言う次第だそうです。もちろん、千個、万個単位の一定数の発注であれば入手は可能ですが、必要個数が十個、二十個単位だと中々ねえ。

Posted by: 観音旭光の両刀使い | Jun 01, 2011 09:20 AM

安定性では劣るかと思われますが、コペ転なμ同調方式では如何………。

Posted by: Thori-Tung | Jun 01, 2011 12:32 PM

なるほど、ワンチップではバリコンの出番はないですね。その方が安くて信頼性が高くなるのは確かでしょうけれど、意外なところにトバッチリが。

不器用な私の場合、μ同調方式でちゃんと使えるのかという問題がありそうです (凹)

Posted by: 井上@Kojii.net | Jun 01, 2011 01:49 PM

金属面の面積を変えるか同士の距離を変えるかはたまた中に挟む物をどうにかしてなどとろくな道具も材料も技術も無く、出来んことを考えてる私にはバリコンの自作は無理ぽい。

Posted by: bugaisha | Jun 01, 2011 03:15 PM

といったところで思い出したんですが、バリコンって金属板の間に何か挟んでますよね。雲母かなにかでしたっけ… ?

Posted by: 井上@Kojii.net | Jun 01, 2011 07:44 PM

正確に言うと「挟んでる物もある」です。

一般に知られているのが、空気を誘電体とした「エアバリコン」。
間にポリエチレンフィルムを何層も重ねて誘電体として、小型化とエアバリコンの不具合を解消したのが「ポリバリコン」。
誘電体にセラミックを使って、更に小型化と安定性を確保して、回路補償が出来ない微細調整用に使われているのが「セラミックトリマコンデンサ」。

雲母を誘電体としたコンデンサは、高価ですが安定性が高いのが売りなので、可変タイプはなく、固定タイプを沢山用意してスイッチで容量を可変していくタイプが有ります。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%B3%E3%82%B5#.E5.8F.AF.E5.A4.89.E3.82.B3.E3.83.B3.E3.83.87.E3.83.B3.E3.82.B5

Posted by: 観音旭光の両刀使い | Jun 01, 2011 09:35 PM

そうでした。ポリバリコン。この単語を目にしたのって 30 年ぶりぐらいのような気がします (え
雲母は御指摘の通り、マイカコンデンサでしたね。しばらく遠ざかってると記憶があやふやになる、という典型例を作ってしまいました (汗)

Posted by: 井上@Kojii.net | Jun 01, 2011 10:30 PM

蛇足ですが、マイナスネジの向こう側に在る透明板(写真の如く良くズレます)が、雲母を使ったトラッキング調整用の小容量トリマーですね。

http://homepage3.nifty.com/msg-rna/meradio/varicon.jpg

Posted by: Thori-Tung | Jun 02, 2011 01:47 AM

「いかにもバリコン」という感じの一品ですね♪
ワンチップ化した方が安上がりで信頼性も高いでしょうけれど、「電子機器であるぞ」という面白味には欠けると思います。

とかなんとかいいつつも、どんなデジタル回路でも最後は電流が流れるわけですから、アナログな要素を無視することはできないし、してはいけないんでしょうね。

Posted by: 井上@Kojii.net | Jun 02, 2011 03:36 PM

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