プレスリリースの洪水
今週はパリ航空ショーがありましたが、その関係で業界はプレスリリースの大ラッシュ。
特に地元の EADS ときたらもう、Airbus・Airbus Military・Eurocopter・Cassidian・Astrium などグループ全体をひっくるめて、「怒濤の」といってもいい足りないぐらいの大ラッシュ。民間輸送機が売れると、関連してエンジンの契約も発生するので、エンジン屋さんもプレスリリースの大ラッシュ。
でも、こんなに大量に出てきてもプレスが取り上げることが可能なネタの総量は決まっているから、却って埋もれてしまうことはないのか、と思った次第。記者会見だって、いける取材陣のメンツには限りがあるのだし。
他所の業界でも、大きなイベントや展示会に合わせて発表ラッシュ、というのはよくある話ですけれど。そこで、発表ラッシュで埋もれるリスクと、イベントに合わせることで注目を集めるメリットと、広報担当者がどうやって天秤にかけてるのか、ちょっと気になりました。
もちろん、2 月の「ボーイング vs BAE システムズの同日会見」みたいに、時間帯をずらすような配慮 (?) はあるのでしょうけれど。
Comments
とうとう Solar Impulse のフライトを見られずに帰国したおいらが通りますよorz。
前回にもまして酷い天気ですた。
ついこの前まで、エアバスとボーイングは、同じ時間帯に記者会見を開いて、互いに、集めた記者の数を公表してまで競っていたんですよね。最近やっと大手同士の配慮は見られるようになりましたが。
確かにリリースの洪水で、とても現場ではフォローし切れなくて、翌日のペーパーを見て、そんなことがあったんだ……、と知るのがパターンですが、ただ、MRJのオーダーとか、本来ならこのショーまでとっておくべきなんですよね。あれはもったいなかった。何だかんだ言っても、年一回のお祭りですから。
Posted by: えいじ | Jun 26, 2011 10:33 PM
記者の数を競うよりも受注した数を競って欲しいです。
真面目な話、取材に行く側からすると、そういうことをされるのって「踏み絵」を踏まされてるみたいで、いい気分はしないものですし。
とはいえ、お祭りにぶつけることで盛り上げるという考え方にも一理ありますし、ケース バイ ケースということなのでしょう。広報担当って大変なポジションだと思います。
Posted by: 井上@Kojii.net | Jun 27, 2011 10:06 AM