最近読んだ本 : イラン革命防衛隊
名前は有名だけれど、実態や生い立ちが意外と分かっていなかったイラン革命防衛隊について知っておこう、ということで読んでみた一冊。
その目的は十分に達せられた、といえる内容。革命防衛隊がらみで出てくる、さまざまな周辺組織との関係も明確になったし。
ただ、ひとつだけ気になったのは、「なんか、似たような話が何回も出てくるなあ」と感じられる部分が散見されること。全体構成を作る作業とその後の内容の割り振りが、ちょっとうまくいってなかったかな、との印象ですが、全体的にみれば些末な話ではあります。
Comments
革命防衛隊というと、イラン・イラク戦争の時にチーフテンのカギとかを占有していて、陸軍の動きが遅れた、なんて話ぐらいしか存じません。
Posted by: Hi-Low-Mix | Jun 29, 2011 05:16 AM
正規軍が政治的に信頼されてなくて、装備面などで優遇されている別の軍事組織がある状態って、あまり効率がいいとは思えないんですよねえ。でも、イランに限らず、そういう話って他にもあるわけですけれど。
Posted by: 井上@Kojii.net | Jun 29, 2011 04:52 PM
当時の軍事研究誌の記述によればさらに別口で(イタリアやフランスと同様の)憲兵隊が活躍していたり。
なわけでいくつあるんだろ?
Posted by: bugaisha | Jun 29, 2011 05:58 PM
また、国内治安維持の分野でもいろいろ組織が入り乱れていて、わけわからない状態なんですよね。政治的に信頼されているということで、ソ聯でいうところの戦略ロケット軍みたいなところまで革命防衛隊の仕事ですし。
こうなるともう、どっちが正規軍なんだか分かりません ヽ(´ω`)ノ
Posted by: 井上@Kojii.net | Jun 30, 2011 11:25 PM