原稿の書き方モデル
ふと思ったこと。
書籍でも雑誌でも、原稿を書き上げるまでのスタイルというか作業フローって、人それぞれなんだろうなあという話。
私の場合、最初にアウトラインを作った上で可能なところからざっと書いていって、全体像ができたところで構成を見直したり凸凹を直したりというフローが基本。人によっては、初めのところから順を追って書いていく場合もあるでしょうし、そういったところで個人差ができるのではないかなあと。
つまりは、ウォーターフォール形の物書きもいれば、スパイラル型、アジャイル形の物書きもいるよね、きっと。
と、そういうヨタでした。
Comments
最近は避けるようにしていますが、レポートというか論文型のものでもアウトラインも決めずにシーケンシャルに書いていたりしました。昔は。
イベントレポートは、その傾向が、今でもあります。
小説は、ラストを考えずに書き出したこと多数。
それでも、最近は書き出しを書いてから、シノプシスを改めて起こして、構成を検討したりするようにしてます。
Posted by: いーの | Mar 29, 2012 10:14 AM
私の場合、シーケンシャルに書けるのはボリュームが少ない Web 記事ぐらいで、それ以上の規模だと最初にアウトラインを決めないと書き出しもままならない体質になってしまいました。だから Word のアウトライン機能は必須アイテムなのです。
Posted by: 井上@Kojii.net | Mar 29, 2012 10:32 AM
論文の緒言は最後に書く物といったような。
ここ数年で書いたのは地区業界団体の他の人が書いた学会発表抄録を(アウトライン含めて?)書き直したくらいだなあ(内容同じなんですけど)。
昔の提携パターンだったので今の人の文章に比べて堅いこと堅いこと。ですが、結構喜んでくれたようで。
Posted by: bugaisha | Mar 29, 2012 10:37 AM
そういえば私も、書籍原稿では「はじめに」を最後に書きますね。最後まで、何を書こうかと悩むセクションであります。「レッド・オクトーバー」の初めの方で、論文でもっとも大変なのは序文だ、みたいなくだりがあったような。
私の原稿はそうでもないらしいですが、書籍でも雑誌でも、書き手によっては編集部で大幅なリライトが必要になるケースがあるようです。
Posted by: 井上@Kojii.net | Mar 29, 2012 03:19 PM
> 編集部で大幅なリライト
某女性作者のSF小説を翻訳される女性の方がよくわかっていないのかどうなのか、いつまでたっても大尉と大佐がどうなってるのかわからん。
統合軍って設定なのに宇宙軍と地上軍でしっかり階級が例によって、な疑惑を持ってますけど原書に当たる気はしないなあ。その辺編集部もスルーな様で
(老舗なS文庫です)
Posted by: bugaisha | Mar 29, 2012 06:46 PM
理想をいえば、編集サイドも対象についてよく知っている方が間違いがなくなるのですが、それができる出版社は限られそうです。総合出版社の方が大変そう。
Posted by: 井上@Kojii.net | Mar 29, 2012 10:34 PM
出版社にいたころはたまに外から校正専門の人を呼んで表記のばらつきなんかもチェックしてもらったりしてました。普段絶対目にしてないジャンルだと思われるのに、世の中のことすべて知ってるんじゃないかってほど豊富な知識とまっさらな外野の目(指摘はしてくれるけど直しはしない)でビックリしたけど、そういう人も絶滅してしまったのかもしれませんね。
Posted by: AL | Mar 31, 2012 01:48 PM
そういう意味では、校正や翻訳って執筆と同様に大変な仕事なんですけれど、あまり理解・評価されていない傾向はあるかもしれません。
以前にどこかで書いたかもしれませんけれど、イギリスの装備相がスピーチしたときに同時通訳の人が、犬の名前をつけた軍用車輌の名前が出てくるたびに詰まっちゃってました。かように専門性が高い分野は大変です。
Posted by: 井上@Kojii.net | Mar 31, 2012 07:32 PM