最近読んだ本 : 防衛省
著者は、フジテレビの軍事関連報道でおなじみの、能勢解説委員です。
タイトルだけみると「今の防衛省の内情」について書いたかと思われそうですが、実はそういうわけでもないです。むしろ、防衛省や自衛隊の生い立ち・歴史に始まり、現在のような組織・制度・体制・解釈などが成立するに至った経緯を、平易に解説したもの、という方が適切。
その内容からすると、「シンプルで覚えやすいのはいいけれど、もうちょっとタイトルに工夫してくれれば…」と思った部分が、少しあります。
ともあれ、日本の安全保障政策、あるいは安全保障体制について議論する際に、まず議論の前提になる知識を体系立てて押さえておきたい、という場面で役に立つ一冊。強力にお薦めします。
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