ヤマハ・ピアノプレーヤー PC-1
昨日のエントリのコメント欄で、
私の実家には PC ではないけれども 5in フロッピーを使うヤマハ製のメカがあります
と書いたわけですが、それなら勿体を付けないで、ちゃんと正解を示さないとダメですよね。
正解は %タイトル% の通りなのですが、現物の写真が見つかったので蔵出しします。
ヤマハ・ピアノプレーヤーの初代モデルです。匡体のデザインは、同じぐらいの時期に世に出た「初代 YIS コンピュータ」と似ています。
電子ピアノではなくて、普通のピアノで演奏の記録と自動再生を可能にします。どうやるかというと、鍵盤の下にソレノイドか何かを仕込んで、これが記録、あるいは鍵盤の上げ下げによる再生を実現する仕組み。だから、既存のアップライトピアノやグランドピアノに後付けで装備することもできました。
で、それのデータ記録媒体として 5in フロッピーを使っていたわけです。
Comments
亀レスですが、凄い物を見たという感じです。
一方で、5インチフロッピードライブのでかさも半端じゃなくて、時代を感じてしまいます。
Posted by: 観音旭光の両刀使い | Sep 09, 2012 08:24 PM
昔の PC が大きくて重いのって、5in FDD が場所を取っていたとか、匡体をやたらと頑丈に作っていた (特に COMPAQ) のも一因かもしれないですね。
ちなみにこのピアノプレーヤー、キーボードを物理的に動かすことで再生していたので、演奏中は「無人ピアノ」というか「透明人間がピアノを演奏」というか、そんな感じになります。
Posted by: 井上@Kojii.net | Sep 10, 2012 12:20 AM
> 無人ピアノ」というか「透明人間がピアノを演奏」
古いアメリカのアニメや映画に出てくる自動演奏ピアノもそんな感じですよねえ。それこそ昔のプリンタの連続用紙みたいなのにデータがはいってるという。
レコードが出た頃の一流演奏家はそんな物(!)には目もくれず自動演奏装置をして「永遠に生きられる」(意訳)とのたもうたとか(?)
Posted by: bugaisha | Sep 10, 2012 08:52 AM
清里の「ホール・オブ・ホールズ」にある自動演奏バイオリンなんかもそうですけれど、昔のメカニカルな自動演奏楽器って、電子的にデータを送り込んで終了、とは行かない分だけ、メカ的な面でいろいろと工夫をしている様子が楽しいと思います。製造やメンテはすごく大変そうですけれど。
Posted by: 井上@Kojii.net | Sep 10, 2012 10:57 AM