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Oct 18, 2012

原稿書きとシステム インテグレーション

うちで原稿を書くときには、Word のアウトライン モードを駆使してます。

まず全体構成を決めてから、見出し単位で「書けるところから書く」という作業を積み重ねるのが基本。

最終的に必要なパーツが出揃ったら、全体の話の流れがスムーズにできるようにつないだり、場合によっては項目の順番を入れ替えたり。その過程で、分量を調整したり、足りない話を足したり、余談を削ったりといった作業も。

パーツが出揃ったら並べて終わり、とできれば少し楽ができますけど、それだと話の流れがギクシャクするので、全体が出揃ったところで成形・調整する作業は欠かせません。

なんだかこれって、アビオニクスなんかの分野で「個別の分野ごとにコンポーネントを揃えれば一件落着」ではなくて、その後にシステム インテグレーション作業を必要とするのと似てなくもないよなあ、なんて思ってみた今日この頃。

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Comments

そこら辺の考えがザルで、つなげてみたら支離滅裂、というパターンに毎回悩まされてます。いい加減学習しろよ自分と思ったりもするんですが……。

その点、論文なんかは却って楽だったりしますね。章立て毎の相関関係をあまり考えなくてもいいという面もありますが、普通の文章とは書き方が違う、というのが大きいのかもしれません。

Posted by: TBSH | Oct 18, 2012 02:13 PM

自分の場合、最初に基本的な全体構成をまとめてから取りかかるわけですが、書き進めていくうちに「あれえ ?」となって、構成を組み直したり見出しを分割したり合成したり、というのはよくある話。戦争でなくても、計画通りに行かないことはあるものです。まあ、最終的なアウトプットが良ければ…

Posted by: 井上@Kojii.net | Oct 18, 2012 03:26 PM

こんにちは。
企業内で文書作成の指導を時々行いますが、井上様が紹介された方法は、IT時代の原稿作成法ですね。
私は、その昔、ワープロなどが普及する前、手書きで長文の原稿を書いた経験がありますが、内容を大幅に修正する場合、最初から書き直し(もしくは部分的に書き直し)になるので、往生しました。懐かしい思い出です。

そう言えば、その当時は商業出版も写植で版下を作って、それから製版、印刷でしたら、作業工程もずいぶん変わりましたね。

Posted by: ブリンデン | Oct 19, 2012 08:17 AM

そうですね。Word のアウトラインモードをゴリゴリ使うようになってから、このスタイルになったのは事実です。その前は、冒頭からシーケンシャルに書き始めるのが普通でしたし。

Posted by: 井上@Kojii.net | Oct 19, 2012 08:36 AM

手書き時代でも、卒論などのように字数制限がなければ、章ごとに別原稿として起こして、最終的に組み合わせるというテクニックはありました。

昔は、技術士の試験は原稿用紙に全部手書きでした。途中で直したい表現に気付いた時に、同じ字数で直せるかどうかを、頭をひねるのもテクニックの一つ。
最近の技術士の試験は、諸外国と合わせるため(?)か、ちょっと緩和されているみたいですが。

Posted by: いーの | Oct 19, 2012 10:41 AM

字数の問題もさることながら、内容や表現がスムーズにつながるかどうかという問題もあるんじゃ… もっとも、論文だとその辺はいくらか緩和されるかもしれませんけれど。

それにしても、試験が原稿用紙に手書きって、悪筆の私には辛いところ。

Posted by: 井上@Kojii.net | Oct 19, 2012 03:29 PM

私もそうですけど、パソコン時代に入ってから、手書きを全然しなくなったので、400字詰め原稿用紙20枚近い文章を一日で書くっていうのを知って「うわぁ」と投げ出したくなったですよ。
そして、原稿用紙を75~90%使っていないと問答無用で落とされるという、撃鬼審査基準もありました。
旧制度の間に何度か受けていますが、毎度、手が痛くなるのをだましだまし書いてました。

「手書きの練習をしておこう」って勉強法の所に書かれるのも根拠があって、まず漢字が出て来なくなってましたねw。

Posted by: いーの | Oct 22, 2012 09:50 AM

PC で 1 日に 8,000 文字の記事を書けといわれた場合、ネタさえ揃っていれば実現可能ですけれど、手書きと原稿用紙だったら音を上げそうです。書くスピードが違うし、やり直しになったら大変だし。

Posted by: 井上@Kojii.net | Oct 22, 2012 10:34 AM

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