IC カード乗車券のエリアまたぎ
先日、どこぞのサイトで「IC カード乗車券でエリアをまたいだ往来ができないのは利用者無視だ」ってブー垂れてる記事を載せてるのを見たんですけれど、冷静に考えると、そもそも実現は困難じゃないかと。
だって、経路判定ができないじゃないですか。
たとえば、名古屋で入場して大阪で出場したときに、東海道本線を経由したのか、関西本線を経由したのか、紀勢本線を経由したのか、北陸本線と小浜線と山陰本線を経由したのか、出口の自動改札機は判断できないでしょ。
それに、途中下車の扱いをどうするんだという問題もあるし、長距離になれば有効日数が増えてくることが影響するかも知れないし。
その辺のところを解決するめどが立たないと、エリアまたぎは無理じゃないかと思った次第。
大都市近郊区間だけなら、もともと最短距離で計算する特例があるから問題ないわけですけれど、実はすでに「ちょっと待てよ」というケースが出てきているのが実情。
たとえば、東京メトロ線内で入場して、副都心線と東横線を経由して中目黒で出場したら、東横線経由で計算できるのかしらん ? これも経路判定ができないような…
Comments
東京駅から内房線の駅に移動したときは、精算機の画面に、総武横須賀線経由か京葉線経由かで経路選択が出ます。
きちんと比較した事はないんですが、運賃違ってくるんですかね?
Posted by: いーの | Apr 12, 2013 11:55 AM
今は大都市近郊区間の適用対象だから、対象エリア内の相互発着なら、どちら経由でも同じはずですけれど。http://www.jreast.co.jp/kippu/1103.html
ただし、対象エリア外からだと違いが出てくるかも。
Posted by: 井上@Kojii.net | Apr 12, 2013 12:30 PM
えっと、東京-蘇我間については、京葉線ルートでも総武線ルートでも同じで、長距離切符ではどちらでも途中下車が可能な運賃特例があったような。
そう言えば、ICカードとは別の話ですが、外房線大網駅から市ヶ谷へ通ったことがあった際、通勤定期を東京経由としたところ特例があったために、偉い美味しいことになったことがありました。
Posted by: 観音旭光の両刀使い | Apr 12, 2013 06:15 PM
ええっ、どういうことでしょう… > 偉い美味しいこと
フリーランサーには定期券って無縁の存在なので、なんだかピンとこないのです。
そういえば最近、平行する 2 ルートのどちらでも選択できる定期券を設定している事例がいくつかありますよね。沿線にあるスポットの内容や用事の有無次第では、けっこう美味しいかも。
Posted by: 井上@Kojii.net | Apr 12, 2013 06:43 PM
> 偉い美味しいこと
長距離切符と同じで、東京-蘇我間の京葉線・総武線の両方利用可能な上に、両線各駅に「定期券で」途中下車可能となったことです。
まあ、千葉駅に出るぐらいで余り使いませんでしたが(爆)
Posted by: 観音旭光の両刀使い | Apr 12, 2013 06:50 PM
あ、やはりそれでしたか。千葉ロッテファンの方、あるいは TDR に頻繁に通うような方だと大喜びかも知れないですね。
Posted by: 井上@Kojii.net | Apr 12, 2013 07:01 PM
井上さん、はじめまして。
改訂前の配線略図の著作を購入、現在改訂版も買おうか悩み中です(^^;)
ところで、最後の東京メトロ線内から東急線経由で中目黒駅下車の件ですが、下記の記事によると東急線の運賃は発生しないようです。東急にとってはタダ乗りされてしまう訳なので、実際には各社間での調整などがあったりするのでしょうか・・・
http://d.hatena.ne.jp/desktoptetsu/20080309
ICカード乗車券での大回り乗車といえば、JR九州が最近大分エリアも範囲に含まれるようになった結果、ふつうの切符でも可能な福岡近郊区間をはるかに上回る、ICカード乗車券でのみ可能な大回りも出来るようになったそうです。あらかじめ特急券も買っておけば大回り中に特急に乗っても大丈夫なんだそうで、いつか機会があれば自分も挑戦してみたいと思っています。
Posted by: かめどん | Apr 17, 2013 05:16 PM
まずは、拙著をお買い上げいただき、ありがとうございます。
私、E5 は全クラス乗車済みなのですが、まだ E6 には乗っていなくて撮っただけなので、乗る機会を作りたいところです。
やはり、ちゃんと約款で明記したのですね。現実問題としてチェックのしようがないし、チェックのためにかける手間と費用を考えたら、タダ乗り承知で (可能ならば) なにがしかの調整をする方が、確かに現実的ではあります。
JR 九州のケースは豪快ですね。実行するとなると時間もお金もかかるし、外に出られないわけですから、「ネタ」以上の意味は薄そうですけれど…
Posted by: 井上@Kojii.net | Apr 17, 2013 06:44 PM