最近読んだ本 : 電子戦の技術 基礎編
いやー、これは大変な本でした。いきなり端から端まで読了するにはヘビーで、1 日に 1 章ぐらいずつの割で、それも頭が冴えてるときを狙ってチビチビと読み進めた次第。
電測兵装や電子戦について、ごくごく基本的なところの知識はあったものの、「ああ、あれはこういうことなのね」と目からウロコになるケースが多発した一冊。だから、これは個人的に必読の一冊でした。
ただ、基本的には業界の専門家向けに書かれたものなので、何の予備知識もない段階からいきなり読むと、途中で放り出したくなるかも。基本的な電気通信関連の知識がないと、ちょっと辛いなあと。
順番からいうと逆なんですけど、まず巻末の補遺にある「用語集」をひととおり読んで頭に入れておくと、いくらか理解しやすくなるかも。本文中で、専門用語の解説が足りない部分がたまにあるので。
Comments
ミサイル関係やっていた同期に教えてもらったんですが、防衛技術協会が出している「兵器と防衛技術シリーズ」が入門用としてはいいかもしれませんね。
所々、数式が出てきますが、基本素人向けです。
……そこが出している防衛技術ジャーナル誌の、4月号は、表紙がフレアをばらまくC-2ですね。広報写真としては、このシチュエーションは、すっかりおなじみになりました。
Posted by: いーの | Apr 22, 2013 10:04 AM
あのシリーズは、比較的取っつきやすいですね。さすがにレーダー関連になると、いささか難易度が高くなる傾向がありますけれど。レーダーについては、以前に取り上げた ↓ が良いと思います。
https://kojii.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/--62fb.html
Posted by: 井上@Kojii.net | Apr 22, 2013 10:28 AM
読むのが早いですねぇ(苦笑)
大学で無線通信工学とモールス送受信を学んで、一応、一級陸上無線技術士の予備試験(今の無線工学の基礎)と無線工学B合格(但し既に資格喪失)の私には、丁度良いレベルなのですが、それだけに読むのに時間がかかっています。まあ、噛めば噛むほど味が出るスルメ状態です。
GWに読破しようとは考えているところですが、本当に可能かいなぁ。
Posted by: 観音旭光の両刀使い | Apr 23, 2013 07:59 PM
あまり多忙でないときに、時間をずいぶん割きましたから… ただ、一読して完全に理解できたかどうか怪しいので、必要に応じて参照し直すことになると思います。もうちょっと早く手に入っていれば、軍研の原稿に役立てられたのに、というのが悔しいところではありますが。
Posted by: 井上@Kojii.net | Apr 24, 2013 04:48 PM