Alvia S-730 のエンジン
例の、スペインで事故を起こした車両。事故ったのは S-130 かと思ったら、その S-130 をベースにして非電化区間に直通できるようにした、S-730 だったとのこと。
なんでも、S-130 の両端にある動力車の次位に、ディーゼル発電機を搭載したトレーラーを増結して、非電化区間でも最高速度 180km/h で走れるようにした模様。ディーゼル発電機で動力車の主電動機を動かすのかしらん ?
そのエンジンは MTU 12V 4000 R43L だと。はて、MTU 12V 4000 ってなんか聞き覚えがある… と思って過去のニュースを検索したら、出ました。イスラエル海軍の Super Dvora III 型哨戒艇で主機にしているのと同系列。エクアドル海軍向けの OPV でも主機にしている模様。
Comments
ディーゼル発電機車両が重かったから2両目から脱線しちゃったように見えますね。
2両目がなければ曲がり切れてそうな感じ。
運転手に問題があったと報道されてますが、本当に200キロでヒャッハーしてたのならどんな管理してたんでしょ。
http://gawker.com/driver-of-derailed-train-boasted-on-facebook-about-goin-914654856
Posted by: しまだ | Jul 26, 2013 04:13 PM
でも、そのディーゼル電源車が原因で速度制限がかかるなら、それを守るのが本筋で、「ディーゼル電源車が重くて高重心だから脱線した」というのは違うと思うんですよ。
日本の在来線でも、機関車牽引の貨物列車と特急車で、カーブの速度制限が違うケースがあるように。
Posted by: 井上@Kojii.net | Jul 26, 2013 06:18 PM
井上様、こんにちは。
スピードが出過ぎていたことが脱線の要因であることは間違いないですが、スピードが出すぎた要因は、今後の調査結果を待つ必要がありそうです。
昨日だったかニュースで運転室からの映像を流していましたが、それによると脱線したカーブまでは直線が続いており、カーブの直前にトンネルがあることが紹介されていました。また、カーブに入る直前にATSらしき地上子が設置されており、速度超過がチェックできるようになっていたようです。
この車両は連接構造ですから、脱線しても車体が切り離されることなく、全てが脱線転覆してしまったのでしょう。
Posted by: ブリンデン | Jul 27, 2013 11:41 AM
まさに、そこが問題の核心じゃないかと思います。高速運転をするのであれば、それに見合った仕組みが必要になるはずなのですが。
S-130/S-730 ってタルゴですが、自然振子式寝台タルゴと同様、屋根の直下に設けた空気バネで車体を支えて、いわば「吊った」構造になってるようですね。
Posted by: 井上@Kojii.net | Jul 27, 2013 04:08 PM
遅ればせながら、福知山線の事故で「ATS-Pガー」と、良く判っていない方々が騒いでたことを思い出しました。速度照査と連動した車両制御が大事であって、Pはそれを作動させるための道具でしか無いのですけどね、と。
今回の事故も、かなりの急カーブですから、それなり以上の地上側、車両側の安全装置が必要ですし、どのような装置だったのかのツッコミが欲しいのですが、皆無ですよね、大手さんは。
Posted by: ぼろねこ2k | Jul 31, 2013 11:50 PM
保安システムを整備するだけでなく、それを遺漏なく機能させる仕組みも必要ですよね。スペインの件では複数の保安システムが入り乱れていたとかいう話ですが、それをもしも手動で切り替えさせていたとかいうことになれば…
あと、警告するだけか、強制的に止めたり減速させたりするか、という問題もありますし。
Posted by: 井上@Kojii.net | Aug 01, 2013 07:50 AM