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Jul 11, 2013

EOS 60D を使ってみて (1)

というわけで、しばらく EOS 60D を使い込んでみた上での印象などを。

そもそも、EOS 60D の不幸は、EOS 50D や EOS 7D と比較されてしまいがちだったことと、当初の価格設定が EOS 7D の実売価格と大差ない水準だった点にありそう。それが時間を経て実売価格が下がった現在でこそ、正当に (?) 評価されてしかるべきではないかなあと。

カタログスペックだけ見ると「なんだこれ」といわれそうですけれど、実際に使ってみると良さが分かってくる、との印象。エントリー寄りに軸足を移しつつ、「テンポ良く、歩留まり良く写真を撮る」ための肝心なところはちゃんと押さえているのが 60D。口の悪い言い方をすれば「抜きどころのツボがよく分かっている」

もちろん、動きモノを撮る際の総合的な戦闘力では EOS 7D の方が上だし、機能的にも勝っているけれど、サブと割り切れば、60D でもさしたる不満はないです。そりゃまあ、新しく出た 70D の方がいいに決まってますけど、それはそれとして。

うちでは 40D を置き換える形で導入したので、基本的には 40D と比較してみます。
冷静に考えれば、商品としてのポジショニングはともかく、EOS 60D が EOS 40D に負けているのは連写性能ぐらいのもの。だから、うまい具合にハマってます。でも、50D を使っていた人だと話が違うかも。

機動性・支援性

EOS 40D よりも軽くなったので、機動性は大幅アップ。もちろん Kiss シリーズの方がもっと軽いですけど、機動性と性能のバランスなら 60D の方が確実に上。 EF 28mm F2.8 とか EF 40mm F2.8 STM とかいった軽い単焦点レンズを付けると、笑っちゃうぐらい身軽。

それと、バッテリが EOS 7D と同じ LP-E6 なので、後方支援の面から見て有利。その代わり、2 台でどんどん使うことになるので、LP-E6 の予備を少し買い足した方がいいかも。

AF・AE・AWB・ISO

AF は全点クロスの 9 点だから、EOS 40D 並み。動きものに対する食い付きは EOS 7D に一日の長があるので、被写体の動きが速いときには、置きピンする方が無難かも。

AE は、時折オーバー側に転んだり、アンダー側に転んだりするものの、基本的には大きな不満はなし。EOS 40D と違って ALO を使えるので、明暗差が激しい被写体への対応力は確実にアップ。
ただ、画面内にクリーム色や赤色が多いと、晴天下でのオートホワイトバランスが少し妙な方に転ぶ (色温度の数字が高い方に振れる) ような気がするけれど、気のせい ?

ISOオートが使い物になるのは EOS 40D との大きな違い。EOS 40Dの ISOオートは ISO400~800 の範囲しか使わなかったので、明るければ感度過剰、暗ければ感度不足。 でも、EOS 60D は ISO100 から上限指定値までの範囲で任意選択してくれるので、M モードと ISO オートを組み合わせた「TAv モードもどき」も実用可能に。

以下、別エントリで続きます。

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