EOS 60D を使ってみて (2)
「EOS 60D を使ってみて (1)」の続き。
画質
EOS 7D は、感度が低くても影の部分にノイズが浮きやすい傾向があるけれど、EOS 60D の方が改善されているんじゃなかろうか、という印象。同じ被写体を同じように撮影したわけではないので、あくまで RAW 編集時の「見た目の印象」ではありますが。
興味深いのは、EOS 60D で撮った RAW を DPP で開くと、既定値でシャープネスではなくてアンシャープマスクが有効になっていること。ちなみに PowerShot G15 も同じ。
ともあれ、コツを飲み込んだ上で、同じレンズで同じように撮れば、EOS 7D と同様に高い歩留まりを確保できそう。
操作性
ボタンごとの機能割り当てルールが EOS 7D や EOS 40D と違って「1 ボタン 1 機能」なので、これは勝手が違うところ。でも、基本的な撮影設定を [Q] 画面から変えるようにすることで、おおむね問題解決。
惜しいのは、シーンモードの設定がいろいろあって押し出されたのか、それとも製品のポジショニングの関係なのか、カスタム設定をひとつしか登録できないこと。そこには±2/3 (w/高速連写) の AEB 設定を登録。
マルチサブ電子ダイヤルは、回転させるダイヤルとしての操作性なら問題なし。ただ、マルチコントローラとしてみると、押したときのクリック感が希薄なのが残念。
それと、斜め方向の移動を指示するときに、ちと思い通りにいかなくてギクシャク。微妙な差だけど、ここは EOS 6D の方がフィーリング良好。
マイメニューの設定
マイメニューは 7D と同じ内容にしたので、(マルチコントローラの違いは別として) 相互運用性はそれなりに確保できたはず。と思ったら。
測距点選択の設定を変更して、マルチサブ電子ダイヤルで直に測距点を選択できるようにしたら、[SET] ボタンによる [記録画質] の呼び出しが不可能になっちゃいました。[SET] を押すとセンターの測距点選択になるから。
そのことと、上で書いた記録画質表示の件があるので、[記録画質] と [RAW 現像] をマイメニューに追加。入れ替わりに押し出されたのが [ホワイトバランス] と [オートライティングオプティマイザ] で、どっちも [Q] メニューから呼べるからいいや、と。
不便だなあと思ったこと
撮影した画像を背面液晶で表示する際に、既定値では測距点の位置が出ないのはちょっと不便。もちろん、オプション設定を変更すれば出るし、PC に転送して ZoomBrowser EX を使えば確認できますけれど。不慣れなユーザーがギョッとしないように、既定値ではオフにしている ?
ファインダー内や上部ディスプレイに画質の表示が出ないのも、どうなのかなあと。残り撮影可能枚数か [Q] 画面で判断するしかないか…
それと、再生画面で「○枚中の△枚目」とは表示するけれど、RAW/JPEG の別を知るにはヒストグラム付きの表示モードに切り替えないといけないのが、微妙に不便。
あと、RAW と JPEG をワンセットで撮ったときに、どちらか片方だけを選択削除できないのもちょっとした不満。K-5 や PowerShot G15 はできるのに。
念のために RAW も撮っておいて「問題ないから RAW はイラネ」となったときに、不便なんですよね。 まあ、その場でカメラ内 RAW 現像して、オリジナルを消す手はあるんですけど。
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