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Sep 30, 2013

最近読んだ本 : F‐16 - エース・パイロット 戦いの実録

著者は、米空軍で F-16CJ を飛ばしていた人。湾岸戦争からイラク戦争まで、いくつも実戦を経験したとのことで、やはり見所は「F-16CJ による SEAD/DEAD の現場」。

文面から、なんとなく「鼻っ柱の強さ」が伝わってきますけれど、そういう人でもないと、戦闘機乗り、とりわけワイルド・ウィーズルは務まらないのかも。そして、そういうことになれば当然のことながら「UAV なんぞに俺の代わりが務まるかぁ !」と。

確かに最近、UCAV による SEAD/DEAD という話はチョイチョイ出てきますけれど、単にレーダーを探知したら位置標定して HARM をぶち込むだけならともかく、自ら囮になって敵に SAM を撃たせた上で返り討ちにするとなると、それは UCAV には無理。

すると、MALD みたいな滑空デコイや有人機とパッケージを構成して、仕事を分担する形になるなかなあと。そんなことまで考えてしまった次第。

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Comments

 昨日今日の新聞広告にあって、ああ買わなきゃと思って、アマゾンでKindle 版が無いかなぁ、と検索したら当然無いorz。
 Kindle を買う切っ掛けが欲しいんです(^_^;)。ちなみに米語版はKindle で下記のタイトルが引っ掛かったのですが、これの翻訳でしょうか。ちなみにこれ、Kindle だと870円です。

>Viper Pilot: A Memoir of Air Combat

 Kindle の良い所は、洋書をバカ高い値段で、しかも時間とお金を掛けて取り寄せなくて済むようになったことですね。洋書専門店は大変だろうけれど。

Posted by: えいじ | Sep 30, 2013 11:35 PM

昨今はUAVの利用が増えてますからねぇ。
SEAD/DEADもB-52のSOJが潰れてMALD-Jになったし。

UAVに有人機並みの柔軟性を持たせるならすごい量のソースになるだろうなぁ。
でもいつかはそのすごい量のソースが書かれる日が来るのが運命なのかもしれませんね。
その日まで著者のようなパイロットにはがんばってもらいたいものです。

Posted by: NOAH | Oct 01, 2013 07:56 AM

「F‐16―エース・パイロット 戦いの実録」の表紙にある英語表記が同じですね>870円

歳のせいか夜になると手元が見にくいので、夜の読書タイムにKindle Paperwhiteは重宝しています。まさか字が大きくできるのがメリットに感じる時が来るとは思ってもみませんでした(^_^;)。積読山の崩壊もなくなりましたし。たまたま開いたページを読むみたいなのは紙が良いですが。

Posted by: AL | Oct 01, 2013 11:36 AM

この本の中でもいろいろと出てくるのですが、「臨機応変・出たとこ勝負」の判断や意志決定は、最後までソフトウェアに作り込むのが大変な分野として残るだろうと思います。そして、それがもっとも多い航空戦の分野は、空対空戦闘とウィーズルじゃないかなあと。

電子版の書籍や雑誌って、デバイスが故障したりバージョンアップしたりすると読めなくなるんじゃないかという懸念があって、私はどうも全面電子化には踏み切れないのです。JDW のデジタル版も、ここのところの遅配騒ぎや情報源の見直しもあって、別の媒体に変えようかと思ってるぐらい。

Posted by: 井上@Kojii.net | Oct 01, 2013 12:26 PM

手元からなくなったときに再調達可能なら電子版でと考えています。デバイスやフォーマットの互換性はKindleならデータ抱えてるAmazonが考慮すべきだし、会社ごとダメなら紙なり別の電子版で再取得する(もしくは諦める)までと。

電子配信は物流関係ないからスケジュールはルーズにし放題だし、とりあえずリリースして後でアップデートするって悪い流れ…そんな会社に居たような気がするので人様のことは責められない(^_^;)

Posted by: AL | Oct 01, 2013 10:20 PM

電子化のメリットとして、物理的な在庫のために倉庫を確保する必要が要らないというのがあるんですが、それがいい方向に機能すると「絶版」という概念はなくなるかも知れません。ただ、これだけいろいろなフォーマットやデバイスが乱立してしまうと、デバイスの有無や互換性の維持という面で不安が残るんですよねえ…

Posted by: 井上@Kojii.net | Oct 02, 2013 08:05 AM

 最近、デジタル遺構のことを考えているんですが、われわれの頭にある「残す」という概念は、せいぜい自分が生きている期間のことでしょう。

 でも、もし自分の全てがSNSにあったとして、将来、孫がググった時に、爺さんのSNSがそっくり残っているなんてことはほとんど考えられないでしょう。デジタルデータは永遠とか、一度ネットに広まった情報は永遠に消えない、なんてのは、和紙に記録された日本の文化遺産の存在を考えると、とんだ嘘っぱちだなと思えてならないんです。
 われわれは今の内に、Kindle のデータをどうやって百年以上残すかの議論と投資をしておくべきだと思うこの頃です。

Posted by: えいじ | Oct 02, 2013 08:57 PM

煎じ詰めると「究極の汎用フォーマット」ってテキストなんですけれど、それだけだと表現できる内容には限りがあるし、すでに膨大な量が存在する独自形式データをいちいち統一的に変換できるかというと、それは無理。いまさらすべての文書を SGML にしろといわれても困るし。それに画像をどうするんだって話もありますし。

となると、デジタル化したデータ、というよりデジタル化したものしかないデータを将来的に利用可能な形でどう保全・維持していくかというのは、この先、厄介な課題になるでしょうねえ…

Posted by: 井上@Kojii.net | Oct 03, 2013 07:37 AM

8ビットマイコン(FDDなし/232Cは別売)のエミュレータで、通常アクセスできないサブCPU側のROMを吸い上げる手段として、実機画面にオセロのように○●の8x8パターンで描かせたのをビデオに撮って取り込んでデータ化した例を見たことがあります。一方ロシアは鉛筆を…じゃないですが、劣化しててもないよりましというならアナログ手段を噛ますと良いかもしれませんね。

Posted by: AL | Oct 03, 2013 02:23 PM

それはスゴい… うまいことパターン認識ができれば、その画面を読み取ってデジタル データを復元できそうな気もしますが、どうでしょうか。

Posted by: 井上@Kojii.net | Oct 03, 2013 06:02 PM

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