東鷲宮保守基地公開
まず「スーパータイタンパ」。四頭式タイタンパをアームの先に着けてあって、タイタンパ 4 台分の仕事を一気にやっちゃいます。実際に動かしてみせるサービスぶり。
道床交換作業車。これはパワーショベルですくい上げたバラストを積み込む車両で、いくつも縦に並べてあるコンベアの作動・不作動を切り替えれば、4 両あるうちのどこにバラストを積み込むかを決められる仕組み。撮影位置より後方に、新しいバラストを運んできてザーッと撒く車両がつながってます。
確認車。すべて作業が終わるとこいつが出動してきて、障害物や忘れ物がないかどうか確認するもの。前面のバーで検知するだけでなく、動画記録機能も。
もしも忘れ物なんてやらかした日には、担当者は後でこってり絞られるとかいう噂が…
架線延線車。リールに巻いたトロリー線を積んできて、古いトロリー線を外して付け替えるための車両。
上の架線はもちろん通電を切ってあり、作業台まで上がらせてもらえるので、ハンガーは目の前に見えるし、トロリー線は触れるし。使い古しで磨り減っていて、下面が真っ平らになったものとはいえ、そのトロリー線が意外と細いのでビックリ。
レール削正車。4 両編成 (うち動力車 1 両) で合計 24 頭の回転式砥石を設置していて、それらが分担して形を整えながらレールを削る仕組み。
集塵装置もついているので、削っている現場はこんな状態に。うーん、露出補正をマイナスにしてスローシャッターで撮るべきだったなぁ。
レール溶接デモ。まず、接合するレールをの間に「型」をはめて、バーナーで予熱して…
次に、接合部の上に持ってきたるつぼに投入してあるアルミと酸化鉄を反応させて、還元してできた鉄を一気に投入 !
いやあ、血湧き肉躍るデモでありました。
ああ、それにしてもこの辺の話、「新幹線 EX」の連載で軌道の話を取り上げたときに使いたかったなあ。
Comments
新幹線でレール溶接するのは電気溶接かガス溶接なんですよね。
ただ時間かかるからデモでやったのはテルミット溶接なんでしょうけど。
Posted by: 信号屋 | Oct 13, 2013 05:23 PM
私もそこのところは不思議に思ったんですけれど、確かに時間の問題はありそうですね。それにテルミットは派手で見せやすいし。
なんにしても、鉄を相手に火花を散らすと「男の職場」って感じがしますねえ (謎)
Posted by: 井上@Kojii.net | Oct 13, 2013 05:39 PM
元々予定していた大井川鐵道のSL重連の方を優先して行きませんでしたが、これを見ていると、行けば良かったかなぁと。
で、架線の人に「中に光ファイバーが入っているんですよね(ニヤリ)」と聞いてみたかった。
それはそうと、本館の Opinion にも書かれてますが、中の人達としても自分達裏方の仕事を知って欲しいと言うことはあるので、イベント開催自体は有り難いことですが、残念なのは、今日の「鉄道の日」に合わせたイベントが、この三連休に大量にあって、私含めて、そちらへ釣られる人も多い点。
かと言って、別の日に開催しても、宣伝効果が薄いから人が来ない可能性もありますし・・・。
Posted by: 観音旭光の両刀使い | Oct 14, 2013 04:30 PM
「鉄道の日」に乗っかると、「宣伝効果」と「競合」で悩ましいことになりそうですよねえ。でも、雑誌に載せないと告知できなかった時代と違って、今はネットで告知できるので、昔よりもイベントの存在を知ってもらうのは楽になったと思います。
私みたいなポジションの人間も、もっと「裏方」に陽を当てる努力をしてみないと。
Posted by: 井上@Kojii.net | Oct 15, 2013 07:11 AM