シリア情勢を見ていて思ったこと
昨今のシリア情勢を見ていて感じたこと。それは「反政府武装闘争は速戦即決」。時間がかかればかかるほど、周辺からいろいろと変なのが入り込んできて収拾できなくしてしまう、と思うから。
それと関連して、政権打倒に成功した後は可及的速やかに、ちゃんと国を治めることができる政権と体制を構築すること。でも、これは難しい。武装闘争の過程ではどうしても、交戦のトバッチリで国が荒れるし、人心も荒れるから。昨日まで戦っていた当事者同士に「新しい国作りのために手を携えて」といっても、ねえ。
ただ、これらの条件を実現できたとしても、ことに中東やアフリカでは、肝心の反政府勢力同士が主導権争いをやって「おれがおれが」になりがち。そして、それぞれの勢力がいがみ合って「共通の敵」がそっちのけになったり、それぞれの勢力が異なる後援者を得て、その後援者の思惑に左右されるようになったり。
こうやってみると、たとえば「暴虐非道の政権に耐えられなくなった国民が蜂起する」という、本来なら広範に支持されてしかるべきシナリオであっても、結局は誰も幸せになれないグダグダな結末に陥る可能性が低くなさそうで、気が滅入ります。
といって、周囲からあれこれ口を出しても、結局のところ、当事者がその気にならないと話は先に進まないし。当然ながら、快刀乱麻・一刀両断の分かりやすい解決策なんて出てきそうにないし、むしろそんなのがあると主張する奴の方が胡散臭いし。
ふう。
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