最近読んだ本 : 日本軍のインテリジェンス
インテリジェンスについて書かれた本というと、どういうわけか、暗号解読とか諜者とかいった、情報を集める部分に関わる本が多いのが実情。
でも、それはあくまでデータであって、それを整理・評価・分析して「情報資料」の形に仕立てた上で、国家の政策や戦略、あるいは軍事作戦に活用して成果を挙げて、それで初めて完結するもの。
という「当たり前なんだけれども見落としがちな」話を再認識させてくれる一冊。とってきた情報は役立ててナンボ。死蔵していたのでは意味なし。(といっても実際には、集めたデータの中で本当に役立つモノって少ないんですけどネ)
詳しい話については実際に読んでいただくとして、「情報をとる能力 = インテリジェンス能力」ではねぇぞ、という理解につながれば、この本の目的は達成されたといえそう。
Comments