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Dec 26, 2013

絶対数と相対比率

「あけぼの」の「臨時化という名の事実上の廃止」について、「乗車率が六割もあるのに…」という声が出てくるのは無理もないところ。それに対して「老朽化した車両を代替するほどではない」との反論が出てくるわけですが。

そこで留意した方がいいんじゃないかと思うのが、乗車「率」ではなくて乗車している人の「絶対数」。

いまの「あけぼの」って、オハネが 5 両とソロが 2 両とシングルデラックスが 1 両という組成が基本だから、定員を概算すると 200 名あるかないか。それで現乗の平均が六割なら、1 列車につき 120 名かそこら。

そのために老朽化した機関車や客車を代替新造して、さらに夜通し、駅に運転要員を張り付けて、それでペイするのか。そういう算数も必要なんじゃないかなと。

ただし実際には、夜間に貨物列車が走っているので、「あけぼの」を止めたからといって夜間の人手がゼロになるわけじゃありませんけど、車両の製造・維持・整備にかかる費用だけは確実に発生するわけですし。

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Comments

今日、地元のエリア紙の地域版コーナーでも北斗星他の廃止をチクチク書いていましたけど、なら、利尻大雪の夜行が廃止される前になんか行政へのリアクションを取ったのか、とツッコミ入れましたも。
利尻の場合、繁忙期は寝台2両連結してもあっという間に満席、札幌への病院通いに重用される、ライフラインでしたから。座席車じゃ無理、バスとか不可能な客層もいます。

前に試しにトワイライトエクスプレスの完全満席(ロイヤルの2人使用、シングルツイン全室2人使用)を計算して絶望しましたから。確か150人くらいしか運べません、そこまでやっても。

トワイライトはともかく、道内(地域内)夜行、首都圏行き夜行は行政が手を差し伸べても許されると思うんですけどね。現状では純粋なボランティアに限りなく近いですも。

Posted by: ぼろねこ2k | Dec 27, 2013 04:54 PM

廃止されないように行政に何ができるかと考えると、老朽化した車両の代替に資金を出すとか、車両そのものを公的部門で購入・保有して貸すとかいうぐらいかなあ、とも思うわけです。

話の流れでカシオペアについて計算してみたら、定員で 180 名に達しないですね。メゾネットスイートや一部のツインに 3 名乗せても、10 人増えるかどうか。私がメゾネットスイートに乗ったときも、3 名利用でしたっけ。
ただ、オール A 寝台で客単価は高くなりますから、その分だけ「あけぼの」よりマシかも。と思ったけど、ツアー利用の比率がそれなりにあるから、どうかなあ。

Posted by: 井上@Kojii.net | Dec 27, 2013 05:17 PM

ここは一つ、アンパンマン幹事長に、コンテナ特区をつくってもらって、JR貨物で寝台コンテナ。駅に着いたら、トラックでコンテナごと運んでもらいましょう。
S90形車掌室コンテナ(マテ

Posted by: sionoiri | Dec 28, 2013 07:03 PM

国鉄コンテナのサイズだと長手方向のサイズが足りないから、ISO 規格の 20ft コンテナを使いたいところですね !

Posted by: 井上@Kojii.net | Dec 28, 2013 08:31 PM

ふふふ、これとかが貸し切り用のベースにできたりして

http://www.ut-r.jp/101utr-kh01.html

Posted by: bugaisha | Dec 29, 2013 01:34 PM

ううむ、UT だけに「超地球的存在」ですね !? (大違)

Posted by: 井上@Kojii.net | Dec 29, 2013 04:23 PM

片方は展望車仕様なので「超」視界良好?

Posted by: bugaisha | Dec 29, 2013 11:35 PM

ううむ、気分はななつ星 (大違)
この手のコンパクトなコンテナハウスでもバス・トイレ別になってるところが、時代ですねえ。

Posted by: 井上@Kojii.net | Dec 30, 2013 07:02 AM

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