最近読んだ本 : 指揮官の顔
御存知、木元寛明氏の新刊。戦車小隊長から戦車連隊長 (有事の際には戦闘団長) に至るまで、一人の陸上自衛官の軌跡を描いた一冊。
後書きには「ノンフィクション ノベル」とありますけれど、実際のところ、著者の体験談っぽいような… (これはあくまで推測)
ともあれ、「自衛官の成長物語」というところでは、渡邉直氏の「帽ふれ」のシリーズ、あるいは小泉昌義氏の「海上自衛隊員の作り方」に通じるものがありますね。
その「いかにも現場の実話っぽい」ところに引き込まれて、一気に読み切ってしまいました。単に面白かったというだけではなくて、「こうやって人が育てられるものなのね」という観点から見ると、興味深いと思います。
あと、木元氏の著作には陸自の施策や現状に対する問題意識がにじみ出ていて、そこもまた「読ませてくれる」ところ。
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