最近読んだ本 : 鉄道と戦争の世界史
はい、まんまタイトル通りの中身です。戦争に際して鉄道がどう関わり、どう影響したか、についてまとめた本です。
こういうテーマに真正面から取り組んだ本は、ありそうでありません。そもそも、鉄道と戦史の両方に通暁した書き手があまり多くない、という事情もあるでしょう。そういう事情もあって、読んでいて面白く、「確かにそうだ」とか「目からウロコ」的な話がいろいろ。
ただ、読んでいて、内容がスッと頭に入ってこないことがしばしば。それでよくよく考えてみると、文体が良くないですね。ひとつの文章に複数の話を詰め込む傾向があるようで、それが読みにくさを感じさせているのではないかと。あと、訳語にも微妙に不自然なところがあって、それも惜しまれるところ。
とはいえ、鉄道と戦争の関わりについて知りたいという向きには、御一読をお薦めします。
Comments