最近読んだ本 : インドネシア鉄道の旅
タイトルだけ見ると「インドネシア鉄道紀行」みたいなものを想像するんですが、中身はもっと硬派。
もちろん、実際にあちこちの路線を訪ね歩いたときの話はたくさん出てくるんですが、それだけでは終わらず、形式付番のルール、車輌の紹介、時刻表まで出てきます。
でも、ただの紀行文の集合体よりも、「鉄分」の濃い人にはこういう仕立ての方が楽しめそう。「インドネシアの鉄道についてオーバービューを把握するためのリファレンス」とでもいえそうな一冊。
もちろん、日本人にとってのインドネシアのお約束といえば「ジャボデタベックの中古電車」ですが、それだってしっかり取り上げられています。
ただ、ひととおり目を通してみると、「こりゃ大変だなあ」というのが正直なところ。インドネシアといえば人口の多さで有数ですけれど、それを支える交通インフラとしては、まだまだ発展途上で改善を要する部分が多そう。高速鉄道とかどうとかいう前に、底上げの必要があるんじゃないかなあと。
Comments