みんな VSE
鉄道車両の車内撮りで大活躍している SIGMA の 12-24mm 広角ズーム (通称「出目金」)。
現行の II 型は他の収差を抑えたのと引き替えに、ワイド端でのタル型収差がそれなりに出ます。その結果、これで車内見通しを撮ると、腰掛が外側を向いているように映ってしまい、「みんな VSE 状態」に。
もちろん、Adobe Lightroom で修正すれば真っ直ぐになるのですけれど、これはこれでメモリ管理が腐れてるし。テスト担当者とコーディングの担当者は給料を返上すべき。
それを考えると、レンズデータをカメラにぶち込んであるキヤノン EF-S 10-18mm の方がお手軽ですが、フル規格新幹線だと、フルサイズ機と出目金ぐらいの画角がないと辛いのです。在来線だと、70D と EF-S 10-18mm で余裕ですけれど。
といって、キヤノンが新しく出した EF 11-24mm はべらぼうなお値段だし。歪みがないのは嬉しいんですけど、そのために 45 万円出すかというと…
Comments
では、シグマSD1に35mmフルサイズを要望しましょう … などという斜め上しか(笑)
撮って出しJPEGでその場納品、なんて場合もあるらしいので、カメラ内補正も重要な時代になってしまいました。
Posted by: ぼろねこ2k | Mar 01, 2015 12:44 PM
実は、イメージサークルをフルに使うフルサイズの方が、ワイド端のタル型が出やすい出目金なのでした。このレンズを APS-C 機で使う方が、タル型は出にくいと思います。
でも、APS-C 機だと EF-S 10-18mm という必殺兵器があるので、いまや出目金はフルサイズ機専用なのであります。
Posted by: 井上@Kojii.net | Mar 01, 2015 06:06 PM
無茶いわんでください(苦笑)
現状、フルサイズでシグマとコシナレンダーの12mm、APS-Cでシグマの8mmが最広画角なんですから・・・。
キヤノンが11mmを出すものの、1枚目のレンズが研削非球面で金かかっていますし、ニコン純正は14mm止まりですし。
現状は、メモリ管理がタコでも Lightroom 一択と思います。
Posted by: 観音旭光の両刀使い | Mar 02, 2015 01:00 PM
一択というか、他に選択肢がないというか… サードパーティ製のレンズを使った途端に、メーカー純正ソフトでは補正が効かなくなってしまいますし。
35mm 換算 12mm 級が欲しいのはフル規格新幹線ぐらいですから、それ以外の被写体では、そこまで無茶をいわなくても、なんとかなっています。ワイド端が 15-16mm もあれば大丈夫。
でも、手ぶれ補正付きでタムロンのより軽量コンパクトなフルサイズ対応広角ズーム、あると助かるなあと思っているのも事実。スローシンクロ撮影を多用するせいでシャッタースピードが低くなりがちだから、ですけど。
Posted by: 井上@Kojii.net | Mar 04, 2015 12:38 PM