最近読んだ本 : 東アジアの軍事情勢はこれからどうなるのか
おなじみ、能勢解説委員の新刊。
時節柄、基本的なテーマは集団的自衛権の話であるわけですが、それを取り巻く最近の情勢について、「北朝鮮の弾道ミサイル開発疑惑」「中国の軍備近代化」といった「つかみ」の話題から、イージス BMD やNIFC-CA (Naval Integrated Fire Control-Counter Air) といった「旬」な話題に持っていく流れ。
そういう文脈の中で集団的自衛権の話も出てくるわけですが、「データリンクと集団的自衛権って関係あんの ?」という疑問が出てくるのは無理からぬところ。でも、実は両者の間には、関係が大あり名古屋の金のシャチホコ。
具体的にどんな… という話は、是非とも本書をお買い求めの上、御覧ください。
Comments
>でーたりんく
http://diamond.jp/articles/-/72437
お話が出来無い電気メーターのような防衛関連銘柄がミサイルにリンクを張れるか心配です(/ー\*)
Posted by: pongchang | Jun 11, 2015 05:06 AM
イーサネットと TCP/IP にしとけばいいのに… (←どこかの電車の話と間違えてる)
そういえば、東芝の技報か何かで、新幹線電車の制御伝送系に関する記述を見たことがありましたよ。
Posted by: 井上@Kojii.net | Jun 11, 2015 10:58 AM
この本と一緒にある憲法学者の本を購入したのですが
この学者さん、「なぜ?アメリカ海軍がCECやNIFC-CAを必要としているのか」を理解していなくて
こういう憲法学者の発言が世論に影響を与えているとしたら、恐ろしい話です。
Posted by: メリッサ | Jun 25, 2015 11:53 AM
専門外だから理解していないのも無理はないのですが、逆に私みたいなエンジニアリング中心の人間は法理の話になるとよく分からない、という難しさがあります。
NATO の Tallinn Manual を見たときにも感じたことですが、ほんと法律の世界というのは難しいです。
Posted by: 井上@Kojii.net | Jun 25, 2015 01:51 PM
それは仰るとおりですが、仮に集団的自衛権云々が原因で
自衛隊のネットワークの進歩が遅くなったりしたら
それが致命傷になりかねませんし
Posted by: メリッサ | Jun 26, 2015 01:13 PM
それは分かります。ただ、いろいろな立場からいろいろな見方や意見が出てくるのは当然でもありますし、一気にカタを付けようとしても難しい、できるところから少しずつ外堀を埋めていくしかないんじゃないかなあ、とも思うのです。
書いてる本人もイライラするんですけれど、現実との折り合いをつけるって、そういうことなのかなあと。
Posted by: 井上@Kojii.net | Jun 26, 2015 07:11 PM
(戦前の統帥権の時みたいに)完全に硬直しているよりかは
マシなのかも知れません(´・ω・`)
Posted by: メリッサ | Jun 27, 2015 08:20 AM
誰でも自分の理想は早く実現したいし、自分の理想に反するものは排除してしまいたくなりますけれど、それをやっちゃ「おしまい」だと思うんですよね。じっと雌伏しながら流れが変わるのを待たなければならないことも、きっとあると思います。
Posted by: 井上@Kojii.net | Jun 27, 2015 03:15 PM