先日の放火事件で犠牲になった N700 系の X59 編成について「全車廃車」とかいう話が出回っている模様。でも、どうもガセ臭い。
火災に遭った車両は、アルミ製の構体が熱の影響を受けている可能性があるから、たぶん安心して使えないはず。なにせ、トンネルを出入りする度に気圧変動の影響を受けていて、伸縮の回数についていえば、飛行機よりずっと過酷な負荷がかかってますから。
だから、それを廃車にするのは致し方ないところだけど、それなら廃車にするのは 1 両だけで済む話。影響を受けてない残り 15 両まで巻き添えにする理由はないです。
だから現実的な落としどころとしては、1 号車は代替新造、その際に廃車になる (現) 1 号車からは使えるものをはぎ取って再利用、2~16 号車は再利用、というところではないかと。
「死者が出た列車に乗りたくないという苦情が出るのでは」という意見もあるみたいですけど、自分みたいに乗る度に車番を控えているような人は少数派。普通、自分がこれから乗るのが何編成かなんて、いちいち気にしてないでしょ ? せいぜい「N700A が来たのでラッキー」というぐらいで。
そもそも東海道新幹線、来るのは N700 と N700A が大半で、みんな同じに見えるのだし。まぁ、N700 にしろ N700A にしろ、細かい形態分類を始めるといろいろネタは出てくるんですけど、それを気にするのはやっぱり少数派。
というわけで、1 号車だけ代替新造して、いつの間にかさりげなく復帰させているというのが現実的なシナリオだと思うんですけれどねぇ。
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