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Nov 27, 2015

Bodø 空軍基地の掩体

たまたま数日前に見つけて「さすがだ」と感心したのが、これ。ノルウェー空軍 (RNoAF : Royal Norwegian Air Force) の Bodø 空軍基地。

掩体がランダムに並んでいるのは NATO の空軍基地ではフツーの光景ですけれど、その掩体が丸見えになっていなくて、土だか植物だかで覆われているところが少なくないのですね。意図的にやったのか、年月を経た結果としてこうなったのかは分からないけれど、この方が存在が分かりにくいのは確か。

もっとも、掩体に飛行機が出入りするための誘導路だけはどうにもならないので、それをたどっていけば「ああ、掩体があるな」と分かるわけですけれど、上空を高速で飛ぶ飛行機からそれを暢気に見分ける余裕があるかどうかは別の問題。分かりにくくする手があれば、やって損はないのです。

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Comments

 誘導路を作るのはそれほど大変じゃないでせうから、実際の掩体の数よりたくさんの誘導路を作ってやればそれも偽装になるかもしれませぬ。昔から言いますしね、「機を隠すなら森の中」って。←全然違う

Posted by: KWAT | Nov 27, 2015 10:09 AM

誰が上手いこといえと (笑)

Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 27, 2015 10:57 AM

子細に観察してみると、ところどころ、掩体がなさそうな「行き止まりの誘導路」がありますね。欺瞞用なのか、予備で露天の駐機場も確保しているのかは分かりませんけれど。

ついでに、もっと北方の Andøya も見てみましたが、こちらはあまり整備されていない印象でした。トム・クランシーの小説で「ソ聯軍に占領される」ことになっていたから、ってわけじゃないでしょうけれどw

Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 27, 2015 11:09 AM

 しかし掩体の向きが見事にランダムですね。

 たぶん、ある方角から爆風が襲ってきた時に、ある機体はダメでも、ある機体は爆風を凌げるみたいな辺りも考えてのことでしょうが(潰す側は、どちらかの攻撃が最大有効か戸惑うことになる)。
 平野部が少ない国なのに羨ましいですね。でも! 山岳トンネルから一点もののビゲン、ドラケンが出撃する隣国の方が大ちゅき!

Posted by: えいじ | Nov 27, 2015 10:35 PM

しかも一航過で一気につぶすわけにいかないから、生存性が高くなる、と。

ちなみにここ、軍民共用なんですよね。北側の中央に民航機のターミナルがあって、南側は小山を隔てて掩体地区になっているように見えます。いってみれば「ノルウェーの千歳基地」。

しかしそれだけに、F-35 の導入に際して騒音問題が持ち上がってたような気が…

Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 27, 2015 11:11 PM

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