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Jan 07, 2016

最近読んだ本 : ハンター・キラー

正式なタイトルは「ハンター・キラー アメリカ空軍・遠隔操縦航空機パイロットの証言」。著者は有人機のパイロットから MQ-1 のオペレーターに転じて、部隊指揮官まで務めた人物。

当然ながら (もちろん当局に差し支えのない範囲で)、MQ-1 を運用する飛行隊の現場に関する興味深い話がいろいろ出てきます。天候が悪いときのフライトや離着陸の苦労は「いわれてみれば納得」の一例。

機体を飛ばす話だけではなくて、飛行隊の指揮、中でも部隊の士気を高めて団結させていくための努力に関する記述が、なかなか興味深かったところです。

分かりやすく脚光を浴びる種類の部門ではないだけに、不断の努力がないと、たちまち士気が落ちてガタガタになっちゃうものなのだなぁと。 それでダシに使われた「隣の海兵隊」はいい迷惑ですけどw

というわけで内容は良いのですが、ところどころで妙な訳語が散見されたのが惜しまれるところ。

特に首をひねったのが「デルタ・フォースの操縦士」。「オペレーター」ってルビが振ってあるから原語の 検討 見当 はつくわけですが、デルタに固有の飛行機はないのだから、操縦士がいるはずがないだろうに。と思わなかったのかなぁと。

これは、エリック・ヘイニの「デルタ・フォース極秘任務」にあるように「戦闘員」と訳すのが正解。

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Comments

前後が不明なのですが、無人機を自部隊専用に運用するために、無人機のオペレーターが借りに来たという話ではないんですね?

Posted by: いーの | Jan 08, 2016 10:50 AM

じゃなくて、UAV に転科してから実任務をいろいろ経験して、部隊の指揮をとるようになって、その間にどんな経験をして… という「オペレーターの現場」に関する本ですね。

保全のために、たいていの登場人物は TAC ネームになってるんですが、中には笑える TAC ネームもあります。それは見てのお楽しみということで。

Posted by: 井上@Kojii.net | Jan 08, 2016 01:08 PM

まぁ映画翻訳の某女史なんかは「50口径」を「50mm」と訳したくらいですから専門用語を訳すって難しいんでしょう、とフォロー。
ちなみにこの某女史、電源回路のopen/closeを逆に訳してたり。

ところで・・・。
>原語の検討はつくわけですが~

「見当」じゃね?

妙訳の記事で誤字はいかんぜよ。

Posted by: き~よ | Jan 09, 2016 01:29 AM

やってもうたー (lll・ω・`)
後で直しておきます。でも、単に書き直すとコメントが意味不明になっちゃうから、打ち消し線かなぁ。

Posted by: 井上@Kojii.net | Jan 09, 2016 07:33 AM

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