タムロン A010N で気になるところ
タムロンの 28-300mm F/3.5-6.3 Di VC PZD (Model A010)、うまくツボにはまると重宝します。具体的にいうと…
- レンズ交換をする時間的余裕がない場面
- あまりレンズ交換をやりたくない場面
- ボディとレンズ・ワンセットだけで済ませたい場面
ただ、いろいろな場面で使い込んでいるうちに、ひとつ、気になるところが。
走ってる列車を撮るときには、右下隅か左下隅の測距点でピンを決めて、そのままフォーカスロックして撮るのが普通なのですが、それをやると画が部分的に流れることがあります。
経験的にいうと、右下隅の測距点を使ったときに、右寄りの部分が盛大に流れることがあります。たとえばこんな感じ。
(元画像を見るときは、リンク先で、画面上部の「...」をクリックすると現れる「View Original」を)
上の写真だと、ちょうど車両の前面あたりが流れちゃってるようです。後方の車体側面は、さほどでもないですが。SS 1/1250 だし、電柱はぶれていないし。ちょうど車両の前面だけが流れているという。
もうちょっとサンプルを溜め込んでみないと確たることはいえませんが、この現象、手ブレ補正 (VC) をオフにすると発生しないようなので、手ブレ補正が何か悪さをしてるんじゃないかとの疑惑が。
どのみち、走ってる列車が相手なら 1/1000 ないしはそれ以上にセットするのが普通なので、そういうときには VC を切って使おうと思ってるところ。
Comments
一点確認したいのは、恐らく連写していると思われますので、全体的に傾向が同じなのか、このコマ前後だけなのか。
と言うのも、このコマ前後だけの場合は、手振れ補正機能のセンター復帰とタイミングが合ってしまった可能性があると考えます。一方、全体的に傾向が同じとなると、流し撮り的な手の動きに対しての手振れ補正機能発動で右の補正が追っつかなかった可能性があります。(もしくは、ただ単なる故障か?)
その当たりを、ピンぼけの可能性チェックも含めて、一度チェックいただくと、原因が多少特定しやすくなるかと思います。
ただ、私の経験から言って、周辺はどうしてもブレを起こしやすいんですよねぇ・・・。
Posted by: 観音旭光の両刀使い | Feb 29, 2016 08:33 PM
セッティングは連写有効ですが、このカットは一発切りです。フォーカスロックをかけて、少し持ち上げて左に振ってホールドした状態で、ピンを合わせた位置に先頭部が来たところで 1 枚だけ。
だから、レリーズの直前直後にボディやレンズが大きく動いていることはないはずなのです。
右に向かう構図と左に向かう構図の両方、あとは同じような条件で VC のオンとオフ、と試してみないと、確たることはいえないですよね。
Posted by: 井上@Kojii.net | Feb 29, 2016 08:52 PM
今日70-300を使って撮影していたのですが、VCをオンにしていると妙なにじみが発生し(たような気がし)たのです。もっとも、こっちはいつもの「パンしながら撮影」だったので、流し撮りと判断するシステムがないと悪さをする可能性はありそうですが、上で出てる通り、とりあえずは比較実験ですねぇ。
タムロンのVCは非常に利きは良いんですが、良すぎて構図を動かせない、という事案があるくらいなので、そこら辺が関わってるような気が、するようなしないような
Posted by: TBSH | Mar 01, 2016 10:18 PM
ふむふむ。A005 と A010 ではリリース時期がだいぶ違いますけど、VC の基本的なところがそんなベラボーに違うことはないように思えるし、気になる話。
ともあれ、何か機会を作ってテストしてみないと。A005 も併せてテストしてみます ? (をひ)
Posted by: 井上@Kojii.net | Mar 02, 2016 12:17 PM
あっ、テストのために三脚を使うことはしない方が良いです。
なぜなら、三脚に乗っていると認識して、勝手に手振れ補正機能が切れることがありますので。
あと、基本的にレンズ側の手振れ補正の制御は、レンズの偏心を起こすことで中心部をブレないようにする筈ですので、その点を加味してご判断を。
Posted by: 観音旭光の両刀使い | Mar 02, 2016 12:47 PM
もちろん、同じ条件でやらないと再現テストにならないので、手持ちでやるつもりです。テストケースを確保するには「右から来る列車」と「左から来る列車」の両方を撮れる場所が好ましいわけですが、さてどこでやろうか… (←仕事しろ)
Posted by: 井上@Kojii.net | Mar 02, 2016 08:42 PM