最近読んだ本 : 仏独伊 幻の空母建造計画
確かこれは、「丸」で連載していた記事をまとめて刊行したものだったはず。ひとまとまりになっている方が、全体の流れがスッと頭に入りそう。
アメリカやイギリスの空母について書かれた本ならしこたまあります。でも、フランス・ドイツ・イタリアとなると、資料集めだけで大変だっただろなあと思うし、実際、巻末の参考文献一覧を見るだけでも、それは伺えます。
今だったら「空母のかたち」はそれなりに fix しているから、先人の後を追えば済みます。でも、第一次世界大戦の後だと、まだ試行錯誤が繰り返されていた時代なので、いろいろ「妙なフネ」ができてしまうのは致し方ないところ。
しかも、ドイツはベルサイユ条約の縛りがあったし、フランスやイタリアはカネがなかったし。
その試行錯誤や「妙なフネ」の部分まで含めて楽しめる一冊。
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