EF 70-300mm F4-5.6 IS II USM [試写編]
「EF 70-300mm F4-5.6 IS II USM [到着編]」では撮影にまで至りませんでしたが、ちょうど雨が降ってきてしまって試写どころではなかったのです。
それで本日、成田まで出かけてきました。出動が遅かったのと、強風で寒くてかなわなかったのとで短時間の試写にとどまりましたが、傾向はつかめたと思います。
以下の写真はいずれもサムネイルですが、OneDrive にオリジナルが上がっています。
実はレンズ補正データを EOS 5D Mark III にロードさせるのを忘れていたのですが、そのせいで却って、素の状態が分かります。絞り開放だと、それなりに周辺光量落ちはあります。
F9 ぐらいまで絞り込むと、周辺光量落ちはだいぶ目立たなくなります。
以下は間をとって F7.1 にしたもの。
「ひこうきの丘」から B 滑走路に降りる機体を撮ったら、こんな按配に。冬場で空気が澄んでいるせいもあるでしょうが、ヌケはいい感じです。
AF は速いし、使いやすい焦点距離だし、比較的軽くてコンパクトなので、けっこういいレンズじゃないかと思いました。ただし、周辺光量落ちの補正は必須です。
Comments
すんません。ちょっと驚きです。純正レンズでもここまで光量不足が起こるものなのねorz。
Posted by: えいじ | Dec 24, 2016 11:10 PM
たぶん、光量不足は補正できるからということでプライオリティを下げて、その他の部分に重点を置いたんじゃないかなあと。歪曲を残されるより、光量落ちを残される方が、個人的にはマシです。
Posted by: 井上@Kojii.net | Dec 24, 2016 11:16 PM
なるほど。確かに歪曲はないですね。
歪曲と周辺光量不足はトレードオフの関係になるんだ。知らんかった(^_^;)。
Posted by: えいじ | Dec 25, 2016 08:55 AM
あっ、紛らわしい書き方ですみません。
その両者がトレードオフになるかどうかは分かりませんが、諸収差を補正しようとする中で「あちら立てればこちらが立たず」になって、優先度をつけざるを得ない場面は出てくるんじゃないかなあ、という話でした。
逆に歪曲の優先度を下げているみたいなのが、ニコンの 16-35/4 なんですが、これは正直いって「いただけない」のです。車内見通しをとる度に補正するのは勘弁してほしいのです (そこ)。
Posted by: 井上@Kojii.net | Dec 25, 2016 09:21 AM
それにしても、ちょっとひどいですね。
canonの18-200みたいな感じ。
Posted by: 名無し | Dec 25, 2016 10:53 AM
7D2 で試してみたら、補正オフでも気にならないレベルでした。APS-C なら素のままでも使えそうだけど、フルサイズ機だと補正必須、というところに落ち着きそうです。
実は、周辺光量落ちについては意図的に「いぢめてみよう」と思って 5D3 で試したところがあります。周辺光量落ちが出るだろうと予想はしていましたが、思ったより派手に出てます (苦笑)。
Posted by: 井上@Kojii.net | Dec 25, 2016 12:07 PM
昨日現物を見ましたが、あの口径の小ささを考えれば、この周辺光量落ちはもっともかと。
まあ、周辺光量落ちは画像処理で何とでもなりますが、周辺の描写も値段相応の様な・・・。
やはり、時代は「大艦巨砲主義」!(マテ
Posted by: 観音旭光の両刀使い | Dec 26, 2016 12:30 PM
もちろん、70-300L とまったく写りが変わりません、なら嬉しいけど 70-300L の存在価値がわかんなくなるし、価格相応な部分が出てくるのも致し方ないでしょう。「補正前提」など、なにがしかの割り切りは要ります。
その割り切りを踏まえた上で、軽くまとめたいという妥協が必要なこともあるんじゃないかなあ、と。
まだ鉄道相手に試していないので、年末年始の間にいろいろ撮ってみたいですね。
Posted by: 井上@Kojii.net | Dec 26, 2016 12:46 PM