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February 2017

Feb 27, 2017

最近読んだ本・兵士に聞け [最終章]

この、杉山隆男氏の「兵士~」のシリーズはずっと読み続けているのですが、自衛隊という「組織」よりも、その自衛隊を構成する「自衛隊員」の姿が見えるところが気に入っています。

実のところ、前作の「兵士は起つ」は切れ味というか、話のまとまりがいまひとつという印象でした。それと比べると、今回は本来のキレが戻ってきた感じ。ただ、この最新刊の中に出てくる話で「以前と比べると取材がやりにくくなった」というのは、商売上、気になるところ。

それでも、沖縄・那覇基地の 204SQ と海自の第 5 航空群、陸自の御嶽山災害派遣と、旬な話題・エリアを切り口にして、いろいろ見せてくれます。海自の航空部隊に TACCO 同士の夫婦がいるというので、何故かちょっとビックリ。

ただねえ。ひとつだけ書いておきたい。どうして「沖縄」や「御嶽」がカタカナ書きなのかと。日本の地名について日本人に向けて書いているのだから、漢字でいいじゃないですか。そこが、なんかズドーンと引っかかりを覚えた部分。

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Feb 24, 2017

2017 年 2 月のお仕事・その 6

続きましては「Jtrain」。今回は首都圏輸送の連載だけで、お題はまたも可動式ホーム柵。

というのは、町田駅のスマートホームドアに関する報道公開があったり、拝島駅に昇降式ホーム柵が試験導入されたり、高槻駅に プロレス式ホーム柵 昇降ロープ式ホーム柵 (支柱伸縮型) が導入されたりと、いろいろ動きがありましたので。

それで、別のネタを予定していたものを急遽、振り替えました。

ちなみに、町田駅の取材は深夜の 2 時過ぎに行われたのですが、電車で行くと終電の後と初電の前にボケッと待つ時間ができてしまいます。それで、クルマを飛ばして行って、駅近くのコインパーキングに置いておきました。帰りは小田急の上り初電が町田駅を出る頃に家に着いていたので、狙い通り。

鉄道誌から取材に行ったのは自分だけだったのですが。まわりの新聞・テレビをさしおいて、質疑応答で初っ端から「連携機能がどうの、TASC がどうの」とやり始めたので、新聞・テレビの取材者は呆気にとられたかも知れません :D

でも、「お、こいつ分かってるな」と思ってもらえたのか、親切にいろいろ教えてもらえました。

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Feb 23, 2017

Shuttle X27D の廃物利用 [?]

うちに Shuttle の Atom ベアボーン・X27D がありまして、以前は Windows Server 2008 を突っ込んで自宅鯖にしてました。でも、1TB×2 ではキャパ不足になりつつあるとか、2 台ある HDD のうち 1 台目が死んだとかいう理由で、RAID 1 対応の NAS にリプレース。以来、昼寝中。

IMGP0402s

ベアボーンとはいえ、基本的に mini-ITX マザーが入った自作機みたいなもんだから、中身を換装してパワーアップすれば何か使えるんじゃね ?

…と思ったけど。Atom に合わせて電源のキャパは 60W しかないし、狭い筐体の中に一式が納まるかどうか。特に CPU クーラーが危なそう。むやみに費用をかけるぐらいなら新品を買った方が安くて低リスクだし、メリットは薄そうだなあ。

IMGP0408s

ということで、アイデアが出たその日のうちにボツにしちゃったのでした。でも、処分しようとするとリサイクル料金がかかるんだよなあ、これ。

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Feb 22, 2017

2017 年 2 月のお仕事・その 4

順番が逆になってしまいましたが、お次は「航空ファン」。前に予告編を上げてたやつです。

三角形ならこれしかありえません!
A-12アヴェンジャー2

Posted by: えいじ | Feb 16, 2017 at 08:56 PM

というわけで、えいじさん大当たり~ 「空飛ぶドリトス」「ドリトス 500 応答せず」こと A-12 アヴェンジャー II の記事を書きました。

といっても、「フォートワースでモックアップを見てきました」だけではナンなので、機体そのものの解説をメインにして、モックアップの話は最後の方で少々。そもそも A-12 という機体、キャンセルが決まったのが 26 年も前の話だから、若い方はあまりよく御存知ないかも知れないし。

人によって受け止め方はさまざまでしょうけれど、これが空母の飛行甲板に並んでいる画も見てみたかったです。ただ、ボツになったのも宜なるかなというところはあって、中止を決めたのは正しい判断だったといわざるを得ません。はい。

ちなみに、Amazon で検索すると、こんな本が出てきます。

しかしこれ、A-12 の話は冒頭の方にちょっと出てくるだけなので、正直いって「カネ返せ」もんでした。若干は未知の話が載っていたので、まるっきり無駄にはなりませんでしたけれど、普通は今回の「航空ファン」の記事があれば事足ります。はい。

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Feb 20, 2017

2017 年 2 月のお仕事・その 5

その 4」は現物がまだ届いていないので、「その 5」の「Jwings」を先に。

今回はいつもの「月刊 F-35」に加えて、MCAS 岩国での VMFA-121 歓迎式典と F-35B 自体の解説記事も書きました。さらに同じ MCAS 岩国がらみで、VAW-125 の E-2D 到着についても書きました。

それから、特集「世界の戦闘機」のうち「戦闘機 コストの常識」もあります。

「あれ、F-35B って軍研でもやってなかった ?」… えっと、実は取材申請の段階から軍研と Jwings の掛け持ちでした。もちろん、それぞれの編集部の間で、ちゃんと話の調整はなされております。一方に隠れてコッソリなんてことはありません。

表紙はレガホですが、一瞬、何が映ってるのかよく分かりませんでした。フォールス キャノピーのせいで上下がわかんなくなっちゃったのですな。図らずも、フォールス キャノピーの威力を体感できた感があります。

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Feb 18, 2017

標準規格ベースの特急車

それはつまり阪急 6300…? と思ったわけですが。

20m・4 扉通勤車は、両端の扉から車端までの寸法が 1,900mm 前後。だから、そこにトイレ・洗面所を配置すればちょうどいい。と思いかけました。

が、今だとバリアフリー化の絡みがあって、長手方向の所要スペースがだいぶ増えているので、1,900mm 前後では納まらないかも。宇都宮線の 205 系みたいに車端部に後付けで大きなトイレを設置した例もあるので、まるっきり不可能ではないかも知れませんが。

車端がダメなら、トイレ・洗面所をデッキの内側に配置すれば。となるわけですが、そうすると車端にデッドスペースができてしまいます。特別料金不要のクロスシート車なら、いさぎよく車端だけロングシートにしちゃえば済みますけど。

となると、都市近郊の通勤特急として使うのか、都市間あるいは観光地向けの本格的な (?) 特急車に仕立てるのか、でも事情は違ってきそう。

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Feb 16, 2017

2017 年 2 月のお仕事・その 4 (予告編)

なんだこれは ?

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Feb 13, 2017

Excel でプランニング

昨日のエントリを上げるために… というわけではないですが、これだけ本格的なのは久方ぶりにやったかも。

XL

もっとも運転本数が少なく、制約要因になりそうな路線の列車を軸にして日程を立てるのは、基本です。それを効率良くやるために、関連する路線の時刻表を Excel のワークシートに書き込んで、図形描画ツールの矢印で結びながら比較検討・プランニングするという手法。

複数の行程が入り乱れたら、矢印の色を変えれば識別しやすくなります (たぶん)。

2010 年の後半には毎週のようにこれを各方面でやっていて、それを乗りつぶしの作戦立案に役立てていたのですが、最近はそんなにあちこち飛び回る旅程を組まなかったので。だから、上のやつぐらい派手なのは久しぶり。

P.S.
その後、さらに複雑怪奇なことになりまして。

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Feb 12, 2017

木次線と可部線と三江線

1 月・2 月と連続して岩国で取材があり、二度とも広島泊まりの日程を組んで出撃しているんですが。よくよく考えると、3 月に可部線延伸があるので、また乗り直しに行くことになるわけです。 すぐにやるかどうかは別として。

そこで時刻表を調べた結果、飛行機で出雲空港に入り、木次線~芸備線に乗って、その日は広島泊まり。翌朝に瀬野八に寄り道してから可部線、とやれば、まとめて全部やれそう。さらに三江線もセットにしたいところですが、これをつけると自動的に日程が一日延びちゃいます。

実は、三次に泊まって朝の 6 時台に出動すれば、その日のうちに木次線と三江線の両方に乗れるのですが、備後落合-新見間の本数が少なすぎるせいで三次に戻らざるを得ず。そこから広島に出ても、もう東京行きの新幹線は最終が出た後なので、その日のうちに移動できる東の限界は名古屋。

もっとも、これらはみんな現行ダイヤをベースにしたときの話なので、次のダイヤ改正でどうなるかは分かんないですけどね…

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Feb 11, 2017

2017 年 2 月のお仕事・その 3

続きましては、「新・世界の名鑑」シリーズで「海上自衛隊『たかなみ』型 / 『むらさめ』型護衛艦」。

お題はもちろん、このシリーズではすっかり恒例と化した感がある「『たかなみ』型 / 『むらさめ』型護衛艦 戦闘システム概論」です。もっとも、この 2 クラスにとどまらず、「汎用護衛艦の戦闘システム概論」みたいになっちゃいましたけど。

形態管理という観点からすると問題があるのですが、「ゆき」「きり」「あめ」「なみ」クラスって、個艦ごとに少しずつ装備が違う場面が案外とあります。それを調べ上げて一覧表にしたのが、今回のハイライトかも。

この「戦闘システム概論」もだいぶ回を重ねてきたので、ひとまとめにして、さらに加筆したものを出せないものだろうか、なんてことを夢想してます。でも、売れる見通しがないとねえ… (´・ω・`)

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Feb 10, 2017

2017 年 2 月のお仕事・その 2

続きましては「軍事研究」。今月は珍しくダブルヘッダーです !!!

まず、「軍事と鉄道」の第二回目は、もっともポピュラーかつ重要な用途であるところの「軍隊輸送・物資輸送」にまつわるお話。当然、「日本の在来線で自衛隊の車両を運べるんかね ?」という類の話も出てきます。あと、「米タン」もチラッと出ます。

もうひとつは巻頭カラーで、VMFA-121 と F-35B の到着に際して行われた歓迎式典の模様を。字とカメラの両方とも私です。会場の格納庫はやや暗かったので、EOS 5D Mark III が大活躍。ほんと、この子はイイ仕事をしてくれます。

しかし、格納庫で目の前 (というにはちょっと遠かったか) に駐機している機体を撮るのに、EF 100-400mm F4.5-5.6 IS II USM を振り回していたのだから、ちと怪しまれたかも。止められはしなかったけど…

そうそう。書評欄では「戦うコンピュータ (V)3」を取り上げていただきました m(_ _)m

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Feb 06, 2017

重量比較

ふと思い立って、数字を出してみました。数字は本体とレンズのいずれも単体なので、バッテリやレンズフードやメモリカードは含んでいませんが、大雑把な傾向は分かります。

  • D600 : 760g + A010N : 540g = 1,300g
  • D600 : 760g + AF-S 24-85mm : 465g = 1,225g
  • 5D3 : 860g + EF 24-105mm : 670g = 1,530g
  • 6D : 680g + EF 24-105mm : 670g = 1,350g
  • 7D2 : 820g + EF-S 18-135mm STM : 480g = 1,300g
  • 80D : 650g + EF-S 18-135mm STM : 480g = 1,130g

5D3 + 24-105mm と比較したとき、7D2 + 18-135mm がかなり軽く感じるなーと思ったら、この数字を見て納得。24-105mm が II 型になると、さらに差が開くんか (´・ω・`)

やはり、フルサイズ機を軽量にまとめようとするとα7 シリーズがベストなのかも知れないけれど、これ以上マウントを増やしたくはないし、マウントアダプタを使えば重量差がだいぶ相殺されるし… といって、APS-C 機を増やしたくはないし。7D2 は、飛行機みたいな「速い動きモノに特化したメカ」ということで例外。

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Feb 05, 2017

2017 年 2 月のお仕事・その 1

今月のトップバッターはいつもと違って…

安全保障貿易情報センター (CISTEC) の「CISTEC ジャーナル」で、「近未来兵器シリーズ」の一環としてレーザー兵器に関する記事を書きました。

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意外なことに、大出力の化学レーザーからソリッドステート・レーザーに主流が移ってきた結果として、却って民生品のレーザー発振器を軍事転用する事例が増えてます。もちろん出力は小さめですが、複数を束ねて馬力不足を補うのが目下の流れ。

となると、民生品のつもりで輸出したレーザー機器が海外で軍事転用される可能性も出てくるわけで、そこに CISTEC がレーザー兵器の話を取り上げる素地があります。

「CISTEC ジャーナル」では以前に COTS の話について書いたことがありましたが、そのときと比べると今回の号の分厚いこと。手元に送っていただいた荷物の重さにギョッとしましたが、開けてみて納得したのでした。

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Feb 04, 2017

平らじゃない

先日、VAW-125 の E-2D が岩国に飛来するというので、取材に行ってきました。詳しい話は次回の某誌で書くつもりですが (というか、すでにβ版の原稿が編集部に行っている)、記事に書いていない話をひとつ。

ランウェイ脇で着陸シーンを撮った後、大急ぎでだいぶ離れた格納庫・駐機場エリアまでバスで移動。その間、E-2D は誘導路で待たされて (?) ました。そして取材陣が陣取ったところでランプインとなったのですが、駐機場から E-2D の待機列を見ると、機体の下の方が切れちゃってて見えません。

つまりどういうことかといえば、格納庫・駐機場エリアとランウェイを結ぶ誘導路が完全にフラットではなくて、拝み勾配になってるんですね。だから、頂点の向こう側で待機している E-2D は下の方が見えないと。

沖合展開して作った埋立地だし、地盤が多少は沈下するかも知れないから、完全に真っ平らにするのは難しいのかも知れないなあ、と再認識したのでありました。土木の専門家じゃないから、専門家がこれを見たら「何を抜かしてるんだヴォケが !!!!」って叱られるかも知れないけど。

ちなみに今回の取材、着陸の時間がずれる可能性を考慮して「早め集合」となったので、実際に着陸を迎え撃つまでに、だいぶ待ち時間がありました。

で、海兵隊のかわいい女性広報士官が「海兵隊では『急げ急げ』とせき立てるかと思ったら、今度は待たせることがあります。今日は皆さんを海兵隊員と同じように扱います」といいだして、思わず苦笑。レッキとした海兵隊士官なのだから、この娘もベーシック スクールでしごかれてきてるんだよね…

あと、1 月の VMFA-121 歓迎式典取材のときにも今回の取材のときにも、海兵隊の人達は T シャツの上に戦闘服を着てるだけ。こっちが使い捨てカイロまで入れて「寒い寒い」といっているのに、なんっつぅタフな人達なんじゃ (:・∀・)

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