EOS M5 (イントロ編)
EF-M 18-150mm F3.5-6.3 IS STM は、軽量コンパクトにまとまっているので、そりゃもちろん 5D3 と赤鉢巻のコンビと比べちゃいけません。でも、拡大して子細に見なければ、「けっこう頑張ってるなあ」という印象。
キヤノンのコンデジにも見られる傾向ですが、露出はちょっとオーバー気味に出る感じ。-1/3 補正がデフォかなあ。5D3 や 7D2 と同様に背面ダイヤルで露出補正できれば、使い勝手が揃って具合がいいのに、それはできないみたい。専用のダイヤルが付いてるんだからそっちを使え、が正論なのは分かってるんですけど。
露出補正も含めて、ダイヤルがやたらといっぱいついているのは M5 の特徴ですが、ドライブモードや AF モードなどの変更は、タッチスクリーンでやっちゃう方が楽だと思いました。でも、EVF を見ている最中なら話は別。その EVF ですけれど、実際より派手な画が出るのは確かなものの、背面液晶より EVF を使う方が、個人的にはしっくり来ます。
つまり、「タッチスクリーンで諸元を決めたら EVF をのぞいて撮る」という流れ。
場面によっては意外なほど重宝しているのが、デフォルトではオフになっているタッチシャッター。DP CMOS AF のおかげでズバッとピンが合うせいもあり、さりげなくパッと撮りつつ、狙った場所にピンを合わせることができて、すんごく便利。これ、展示会の撮影ではかなり重宝しました。
実は、ミラーレス機に手を出した動機のひとつが「悪目立ちしないでさりげなく撮りたい」というもの。具体的にどんな場面かって ? チャンギ海軍基地の桟橋で中国海軍の江凱 II 型のディテールを撮るとか !
設定画面の内容を見てみると、EOS DIGITAL というよりも PowerShot の流れを踏襲している印象があります。たとえば、フォルダ作成のタイミングが月単位に固定されていて、任意作成はできないとか、縦横回転に関する指定ができないとか、その他のあれやこれや。
こうしてみると、5D3 や 7D2 と比べれば見劣りする部分はあるものの、コンデジと比べればはるかに上を行くし、拡大して子細に見なければ写りもまあまあ、というのが EOS M の立ち位置みたい。そして、シンガポール遠征でいい感触を得たので、PowerShot G1X Mark II は押し出されてドナドナ。だって、ボディのサイズはほとんど違わないんだもん。
さて。とりあえず高倍率ズームがあるわけですが、レンズをどうするか。どのみち EF 用の純正マウントアダプタは買うけれど、EF-M レンズをどこまで揃えるかが問題。望遠系は EF に任せて、広角ズームだけ足すのが無難かなあ。
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