最近読んだ本 : 最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか
以前からハードカバーは出ていたらしいのですが、見過ごしてました。文庫で出ていたのが目にとまって、即買い。
さまざまな分野の事故を取り上げて、事実経過や背景事情について解説しているのですが、事故そのものよりも、その事故に至るまでの経過に着目、それを複数のケースに分類しているのが目新しいところ。
そして改めて認識させられるのが、「連鎖」でしたね。ひとつのドジや不具合だけでは、そう簡単に大事故にはならないのです。ドジや不具合の連鎖があると大事故につながるし、その過程で人為的な判断ミスや手抜きや骨抜きが入ると致命的。
そして全体を通じて流れているのが、「人がマシンやシステムを御する」という厄介な課題。人とマシンの関わりというところでは、少し前に読んだ「サイバネティクス全史」も良書だったので、この 2 冊を併せて読んでみるのがお薦めかも。
航空事故に関する本は以前からいろいろ読んでいたので、航空事故については馴染み深い (なんだそれ) 事例が多かったですね。
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