そのまたそのまたその後の G9 Pro (1)
何回かの百里通いと試行錯誤で、一応の結論は固まりつつあります。
これを、EOS 7D Mark II の代わりとしてエアショーに持ち込んで頼りにできるかというと、どうも無理がある。
カメラとレンズの名誉のために書いておくと、ピシャリと当たったときにはいい画を吐き出してくれます。ただ、その際の歩留まりがあまりにも悪いのです。
この問題をクリアできるのは、「測距点を少なく絞り、それを被写体に確実に合わせながら追い続けられる人」に限られそう。
さて。止まっている相手を撮ればちゃんと決まるし、鉄道相手でも特に問題はなし。民航機も、いくらか試行錯誤が必要になったものの、最後にはちゃんと撮れることが多くなりました。といっても、EOS DIGITAL だと「ごくまれに外す」のに対して、G9 Pro だと「外すこともある」というレベル (←よくわからん)。
歩留まりが落ちる原因として疑ったのは「AF」「手ぶれ補正」「コントラストが低い被写体」。民航機を相手にした場合と比べて、戦闘機を相手にした場合の歩留まりや仕上がりがガタッと悪くなることから、「AF」が怪しいとみました。それと関連するのが、「コントラストが低い被写体」。
実際に F-4 や T-4 を相手にしていろいろ試してみると、AFS (キヤノンでいうところの ONE SHOT)、あるいは AFF (キヤノンでいうところの AI FOCUS ?) にする方がマシで、AFC (キヤノンでいうところの AI SERVO) にするとダメダメになります。
初動の食いつきは、コントラスト AF とは思えないぐらい良いです。これは本当にすごい。
だから、セレクトレバーを [AFS/AFF] に設定しておいて、食いついた瞬間にバーッと連写すると、そこそこの画は出てきます。うまく AF が決まればクリアな画が出ますが、そんなケースは数回もあったかどうか。
となると、飛んでいる飛行機を AFC で追いつつ連写、という使い方は難しくなります。こまめに半押しして、デフォーカスを避けながら追って、ここぞというところで全押しして連写、という形。うーん、これはちょっとなあ。
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