EOS RP が来た (3)
「EOS RP が来た (2)」の続き。
EOS RP をひとことでいうと「とにかく、このサイズと軽さと価格にまとめたのは正義」。連写速度が遅いとか、シャッター音がへぼいとか、粗探しをすればいろいろありますけど、1D 系列じゃないんですからね。
EOS R シリーズと RF マウントの間口を広げるとともに、敷居を下げるのが RP のミッションなんだろうし、それはうまいこと実現していると思います。つまり「抜き加減」と「扱いやすさ」の両立ができているということ。こういう仕事をすると、ほんと、キヤノンはうまい。
カスタマイズ
コントロール リングは思案の結果、露出補正に割り当てました。M モードでもちゃんと効きます。人差し指でシャッタースピード、親指で絞り、というコントロールは他の EOS DIGITAL と同じなので、露出補正はコントロール リングにやらせるのが自然じゃないか、という考えがあります。
[M-Fn] ボタンは M5 と同様に、[ディスプレイオフ] を割り当てています。省エネ、省エネ。でも、ISO 設定に割り当てる方がいいかなぁ。
マイメニューの内容や並びは 5D3 や 5D4 や 7D2 と揃えましたが、デュアルスロットではないので、記録方法選択のメニューはありません。そこで、それの代わりに [静止画クロップ/アスペクト] を… 割り当てていたのですが、これは 2 枚目のマイメニューに移動して、改めて [フォルダ選択] を。最初は記録画質の選択を割り当てていたんですが、それは [Q/SET] ボタンに割り当て直しました。
あとは、タッチシャッターをオンにしたとか、ブラケットの順番を - → 0 → + に変えたとかいうぐらい。
意外だったのは、ファイル名の設定は変えられないこと。「IMG*.*」(sRGB) または「_MG*.*」(AdobeRGB) のみ。
実際に使ってみてのコメントいろいろ
乱暴に要約すると、「フツーの使い方をする分にはフツーにちゃんと使えるカメラ」。7D や 5D を持ってる人のサブ機にも好適。
- 被写体の輪郭が横線だけのときに AF が迷って合焦しないのは、DP CMOS AF の以前からの癖。構造的な問題なので、これは運用で解決してやるしかなさそう。
- 線路に置きピンするときは、スポット AF にして範囲を狭める方が精度が上がるみたい
- 面白いのは EVF で、(もちろんレリーズの度に瞬間的にブラックアウトするんだけど) 動く被写体を追い続けながら連写するのは EOS R より楽という印象。パンしたときの画の流れが、R よりも RP の方が少ないような気がするけど… 気のせい ?
- とはいえ、レリーズする度に画が一瞬止まるので、動く被写体を追いながら連写するのは慣れが必要。そういう使い方でなければ、何の問題もなく使える。
- レリーズタイムラグは短めという印象。EVF の表示遅延も少ないので、構図を固定して撮る分には、相手が動いていても問題なし。
- RP の最大の利点は「小さくて軽い」ところだけど、それゆえ、気合を入れすぎてレリーズすると力が余って画が斜めになってしまう可能性が高いので、御用心。
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