M モードで露出補正
EOS DIGITAL は M モードを選択して ISO オートにすると、ISO の上げ下げで露出をコントロールしてくれます。では、そこで露出補正したくなったらどうするの ?
という場面に遭遇したのが、先日のアヴァロン。午後から夕方にかけてモロに逆光なので、少しプラス補正をかけたいわけです。そこで M モードを使うのは、F7.1 まで絞っているせい。
実は、ダウンロードした EOS RP の取説 PDF を見ていたら、「クイック設定画面で露出補正の指定が可能」とありまして。じゃあ他機種はどうなの ? ということで試してみたら。
- EOS 5D Mark IV : クイック設定画面で露出補正の指定が可能
- EOS 5D Mark III : クイック設定画面ではブラケットの指定しかできないので、露出補正は指定不可
- EOS 7D Mark II : クイック設定画面で露出補正の指定が可能
ちなみに、Tv モードや Av モードで露出補正をかけてから M モードに切り替えたときに、露出補正値を引き継いでくれるのが EOS 5D Mark IV と EOS 7D Mark II。
まあ、EOS M5 みたいに物理的なダイヤルとして露出補正ダイヤルが付いていれば、話は簡単なんですけれど。
Comments
> ダウンロードした EOS RP の取説 PDF を見ていたら
(・∀・)ニヤニヤ
Posted by: 観音旭光の両刀使い | Mar 12, 2019 10:23 PM
>そこで露出補正したくなったらどうするの ?
実は私もずっと疑問に思っていた。
Posted by: えいじ | Mar 13, 2019 02:09 AM
メーカーの考え方としては「すべて決め打ちにするのが M モードなんだから、露出補正の必要はないはず」というものだったのかなぁと。
ただ、フィルムなら装填した時点で ISO は決まるからそれでいいとして、コマごとに ISO を変えられるデジタルだと、オペレーションの考え方は違ってくるわけです。それを受けて 7D2 あたりから仕様を変えたんじゃないですかねえ。
Posted by: 井上孝司 | Mar 13, 2019 11:00 AM
マジレスすると、PENTAX が K10D とか言うデジタル一眼レフカメラで「TAvモード」なる新たな自動露出モードを考案したのが発端です。
シャッター速度と絞りを設定すると感度を自動で動かすので重宝するモードですが、その「TAvモード」は特許があるらしく、そのものズバリでは搭載できないのでキヤノンはマニュアルモードに潜り込ませたと。
ただ、機能追加が割と最近のことで、EOS 7D Mark II 辺りからと言う話じゃなかったかと思います。
Posted by: 観音旭光の両刀使い | Mar 13, 2019 08:59 PM
ということは、M モードで ISO を自動可変させるだけでは特許に引っかからなくて、露出補正までできちゃうとダメ、と ? 確か 40D あたりでも ISO 自動可変はできたような気がしますし。
Posted by: 井上孝司 | Mar 13, 2019 09:48 PM
残念ながら該当する特許(もしくは実用新案権)を特定できていないのですが、TAvモードを独立させるのがキモらしいので、Mモードに潜り込ませるのは問題ないっぽいです。
露出補正については、キヤノン側の開発スタッフのMモードに対する考え方の変化ではないかな、と思ったり。
Posted by: 観音旭光の両刀使い | Mar 14, 2019 07:53 AM
ほむほむ。いろいろややこしい話がありそう。
そーいえば、EOS R/RP には Fv モードというのが加わってるけれど、どう使うと美味しいのか、まだピンときていなかったり。
Posted by: 井上孝司 | Mar 14, 2019 06:51 PM